診療放射線室
みなさんが病院にかかると、必要に応じて“胸のレントゲン写真”や“CT”などの検査をすると思います。診療放射線室(放射線科)では、これらの検査から一般的に馴染みの薄い検査など、さまざまな検査を行なっています。
部門紹介
放射線室の勉強会・研修会の紹介
診療放射線室では、職員の知識の習得、技術の向上を目的に、毎月勉強会を開催したり、様々な研修会に参加しています。こちらでは、定期的にその様子を紹介していきます。
4/6(金)、放射線室月例勉強会を開催しました
放射線室月例勉強会が16名の参加のもと4/6(金)に開催されました。
3月14日にFPDが導入され、主にポータブル撮影に使用していますが、一般撮影系では初めての導入であり、様々な疑問や問題点が上がっていました。
そこで今回、富士フィルムメディカルの酒匂氏に講師を依頼し、FPDの基礎から画質評価、撮影条件、実際の撮影におけるポイントについて学習し知識を深めました。また講義に続き、これまでに撮影された画像を供覧し具体的なアドバイスもいただくことができ大変有意義な内容でした。今後も更に検討を重ね、診断価値の高い画像の提供、患者に優しい撮影技術の修得に努めて参ります。
2018年の勉強会・研修会
3/13(木)、放射線室月例勉強会を開催しました
3/13(火)、放射線室月例勉強会が開催され診療放射線技師19名が参加しました。
1題目は島津製作所の古川氏による「最新の一般撮影装置、画像処理技術」についての紹介がありました。オートポジショニングが可能なシステム連動機能や、自動長尺撮影、デュアルエナジサブトラクション、トモシンセシスの最新アプリケーション機能についての説明があり、新病院での使用を想定した活発な質疑応答が行われました。
2題目は放射線取扱主任者である畑係長より、放射線障害予防規程に則り教育訓練が行われました。今回は放射線の人体に与える影響についての教育でしたが、今後も法令を遵守し放射線障害の発生を防止し安全を確保することに万全を期していきます。
2/22(木)、放射線室月例勉強会を開催しました
2/22(木)、志太榛原地区の放射線技師49名と当院医師13名が参加のもと、平成29年度志太榛原地区診療放射線技師研修会が開催されました。
今年度は当院が当番病院としてプログラムを企画し、特別講演として「急性腹症のCT画像診断」と題し、山梨大学医学部附属病院放射線診断科の輿石 強太先生をお迎えしました。
急性腹症の画像診断の基本は、単純CTでdirty fat sign、血腫がないか臓器の隙間をよく見ること、造影CTでは血腫の造影効果、SMAの造影効果を確認することが大切であると多数の症例を示し、大変分かりやすく解説していただきました。
今回の講演で得た知識を今後の業務、特に時間外での救急の現場で活かせるよう更に研鑽を重ねていきます。
2/13(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
2/13(火)、月例勉強会が開催され診療放射線技師18名が参加しました。
1題目はバイエル薬品の松井氏から「注射剤によるアナフィラキシー事例について」の講義がありました。アナフィラキシーはあらゆる製剤で発現の可能性があり、複数回安全に使用できた薬剤でも発症し得ることを認識する必要があること。アナフィラキシーを疑った場合はためらわずアドレナリン標準量0.3mg(成人)を大腿前外部に筋肉注射することが重要であることなどの内容でした。
2題目は秋山技師長と小島技師により「放射線検査に係わる医療事故・ヒヤリハットの事例」を紹介しました。日本医療機能評価機構に報告された事例の中から、当院でも参考になると思われる事例が紹介されました。CTの造影剤アレルギー関する事例、MRI室への磁性体持ち込み、検査時の患者転倒等、当院でも経験した事例が紹介され、改めて患者観察の重要性や、事故が起きたとき、的確、迅速な対応ができるように日頃のトレーニングの必要性を再確認しました。
1/9(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
1月9日(火)、診療放射線技師16名、看護師3名が参加のもと月例勉強会が開催されました。
始めに、「急性期血行再建(総論)何をしている?全体の流れ」と題し、脳神経外科 山形医師より講演がありました。治療が10分遅れるごとに3ヶ月後に自立した生活ができる人が6%減少すると言われています。治療までの時間を短縮するには医師だけでは解決できない問題もあり、関係するスタッフへの協力要請がありました。放射線室としても連携し課題の克服に意欲的に取り組んでいきます。
続いて、メーカーより「急性期脳梗塞治療 ペナンブラシステム」「脳動脈瘤 コイル術」の手順、手技等の解説がありました。
脳血管内治療-切らない治療-について理解を深め、モチベーションを高めることができました。
2017年の勉強会・研修会
12/5(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
12/5(火)、診療放射線技師16名が参加し、月例勉強会を開催しました。
今回は、「血管の病気の検査と治療」と題し、宿島係長が演題発表を行いました。内容は、11月に当院玄関ホールで行われた市民ふれあい講座を技師向けにアレンジし、頭頚部から冠動脈、胸腹部、下肢と、様々な部位における血管病変の画像と治療方法について解説しました。また、治療現場での技師の役割等についても紹介がありました。
診断、治療方針の決定に係わる画像を提供する者として、また医師を中心とした治療チームの一員として、必要とする知識の習得に努める上で大いに刺激となる内容でした。
11/7(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
11月7日(火)、診療放射線技師17名が参加し月例勉強会が開催されました。
新病院に向け一般X線撮影を現在のCRシステムからFPDに更新するにあたり、病棟や手術室のポータブル撮影を先行してFP化する予定です。そこで今回、コニカミノルタジャパンと富士フィルムメディカルの2社よりカセッテ型FPDの性能や特徴についてプレゼンテーションを行いました。
グリッド未使用時に散乱X線により低下したコントラストを改善してグリッド使用時に近いコントラストを得る処理や、撮影した画像でのカテーテルの先端やガーゼ等を確認しやすい画像にする処理等、特にポータブル撮影で有用な機能の紹介がありました。また、FPDの安全性や堅牢性、使いやすさへの配慮など、それぞれの特徴が説明されました。質疑応答に加え、実際に装置を操作することができ、当院に適した装置の情報を得る良い機会となりました。
10/14(土)、第71回超音波部会研修会において福島係長が発表しました
10月14日(土)、静岡県放射線技師会超音波部会主催による第71回超音波部会研修会が静岡県放射線技師会事務所において開催され、当院からは4名が参加しました。
今回は「最新の超音波装置」に関するメーカー講演が1題と症例検討会が行われ、県内8施設から8例の症例報告がありました。
症例検討会では当院の福島係長が「腎血管筋脂肪腫切迫破裂の1例」と題して報告を行いました。小さな腎血管筋脂肪腫はよく見かけますが、破裂しそうなほど大きくなったものは滅多に見られません。大変興味深く、他施設の方からも多くの質問がありました。他にも珍しい症例報告が多く、活発な意見交換がなされ有意義な研修会でした。
10/10(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
10/10(火)放射線技師19名が参加し、月例勉強会を開催しました。
始めに、富士製薬工業の米谷氏よりCT、MRIの造影剤についての紹介がありました。ヨード造影剤においては新たなシリンジタイプが加わり効能・効果が追加されたこと、ガドリニウム造影剤ではマクロ環型の安定性について説明がありました。今後も情報収集に努め、検査の目的に応じて適切な造影剤を選択し、より安全で苦痛のない検査を行っていきます。
次に、福島係長より「腎血管筋脂肪腫切迫破裂の1例」と題し、当院であった症例と治療方法についての発表がありました。エコー検査での病変の発見から精査、治療についての流れを分かりやすく説明しました。迅速な処置が必要な場面において、画像を正確に捉えることによって治療方針、治療効果に貢献できよう、知識、技術の習得に努めていきます。
9/12(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
9月12日(火)、20名の放射線技師、看護師が参加し月例勉強会が開催されました。
始めに、廣澤技師より「マンモグラフィと超音波検査の総合判定について」の発表がありました。総合判定とはマンモグラフィと超音波検査、双方の所見を参考にしてカテゴリーを決定する方法です。特に日本人を含むアジア人に多いdense breastでは、適切な総合判定によって有効性が高く、かつ不利益の小さい乳癌検診が可能になるとのことです。
次に、インターネットライブセミナーにて埼玉医科大学の市川智章先生による「実査の臨床に必要なCT造影理論のABC」を聴講しました。造影剤の注入時間、総投与量、注入速度の3点が造影効果に与える影響についての復習、および低電圧CT時代を迎えるにあたっての造影剤注入法の解説がありました。
2演題とも最近のトピックスとして大変興味深く、今後も積極的に最新のデータや情報を取り入れ、診断能の高い画像、精度の高い検査を提供できるよう取り組んでいきます。
8/8(火)、放射線室月例勉強会を開催しました。
8/8(火)放射線技師13名が参加し、放射線室月例勉強会を開催しました。
新病院建設に向け一般X線撮影をCRからFPDに更新する計画ですが、病棟等のモバイルシステムを先行導入するにあたり、酒匂氏より富士フィルムメディカルのFPD装置の概要説明を聞きました。当院にとって最適な運用を構築するためのよい判断材料になりました。
続いて、畑係長より「身近な放射線防護剤」と題して普段とは違った角度からの放射線防護についての解説がありました。東京理科大学と放医研等の研究では、マウスにビールを飲酒後に大量の放射線を照射した血液の染色体異常は飲酒前よりも明らかに少なかったとの結果を紹介しました。また日本酒においても効果があるとの報告も紹介されました。100~200mSvの被ばくの発がんリスクが1.08であるのに対し、日本酒を毎日2~3合の飲酒は500~1,000mSvの被ばくに相当し、発がんリスクが1.4になると言われていることを忘れてはなりませんが、大変興味深い内容でした。
7/11(火)、放射線室月例勉強会を開催しました。
7/11(火)放射線技師20名が参加し、放射線室月例勉強会を開催しました。
1題目は、「造影剤使用のリスクマネジメント」と題しバイエル薬品の松井氏より講義がありました。造影剤投与に際しては、検査前の十分な説明と同意、検査中の十分な観察、検査後の遅発性副作用の説明と、これらに対する正確な記録が必要であり、またアナフィラキシー発生時の対処をシミュレーションしておくことが必要であると、過去の判例をもとに解説されました。
2題目は、「業務拡大に伴う統一講習会の予習復習」と題して、日本診療放射線技師会技師会が行う統一講習会の指導員を務める加藤主任技師が、業務拡大の要点を解説しました。既に同講習会を受講済みの技師がほとんどであるが、業務拡大に際しては、この医療行為に対して重大な責任を負うことを自覚し、知識技能の習得に更に努めていく姿勢が必要と思われました。
6月24日(土)第32回放射線技師のためのセミナーにおいて、鈴木邦幸技師が発表しました。
6月24(土)、静岡県放射線技師会管理士部会主催による第32回放射線技師のためのセミナーが「一般撮影 撮影の工夫と補助具」をテーマに開催され、当院から4名が参加しました。
会員発表では鈴木邦幸技師が「小児胸部撮影における補助具の活用」と題し報告し、多数の質問を受け、参考にさせて欲しいとの声を聞くとことができました。また、他施設の工夫も知ることができ、積極的に取り入れていきたいと思います。
6月13日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
6月13日(火)、放射線技師と放射線室看護師の22名が参加し放射線室月例勉強会を開催しました。
始めに、「造影MRIにおけるリスクマネジメント」と題してバイエル薬品の松井氏より講義がありました。直鎖型Gd造影剤の脳蓄積に関するEMAのPRACからの勧告について、根拠、日本における現状等の説明があり、今後の成り行きを注視する必要性を感じました。また、腎障害患者におけるGd造影剤使用に関するガイドラインについても触れ、再確認する機会となりました。
次に、中道係長より「前立腺癌について」と題した講義が行われました。前立腺の解剖、働きから年間がん罹患推移の傾向や、前立腺癌の検査、治療などの解説がありました。前立腺癌の治療にはPSA監視療法、手術、放射線治療(外照射・密封小線源療法)、ホルモン療法、化学療法があり、それぞれの特徴を分かりやすく説明しました。また、早期の前立腺癌は放射線治療で根治できる場合もあり、早期発見のためにはPSA検査を受けることを推奨する等、今後の患者との対応に役立つ内容でした。
5月28日(日)、第22回静岡県放射線技師学術大会において畑係長が座長を務めました
5月28(日)、グランシップにおいて『県民ファースト~健康を支える確かな放射線技術~』を大会テーマに第22回静岡県放射線技師学術大会が開催され、当院からは11名が参加しました。
会員研究発表では当院の畑係長が核医学・放射線治療のセッションにおいて座長を務め、診療放射線技師としての技術の習得と技術的な意見交換がなされました。
またパネルディスカッションでは、診療放射線技師の男女共同参画をテーマに、それぞれの立場からの現状報告と誰もが働きやすい職場であるために必要なことがディスカッションされました。男女技師が対等に活躍できるよう支援体制を作り、診療放射線技師の資質向上のための環境づくりを推進していくことが重要だと感じました。
5月9日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
5月9日(火)、放射線技師17名が参加し、放射線室月例勉強会を開催しました。
始めに、臨床検査室の曽根診療技術部長から「心電図、心臓超音波検査の紹介」と題した講義がありました。心電図の見方、そこから推測される病変や、心臓超音波検査の長所、短所、また実際の画像を示すなど、分かりやすい説明でした。他部署の検査内容を知ることができ、今後の放射線検査において大変有意義な講義でした。
次に、池谷技師から「他院からの画像データの取り込みについて」と題し、昨年9月に出された「患者紹介等に付随する医用画像についての合意事項」のガイドラインの解説と当院の運用方法の変更点ついて説明がありました。現在、画像データの受け渡し作業は放射線室が担当していますが、その業務量は増加傾向にあります。正確、迅速に作業できるよう技師全員がガイドラインの理解と運用マニュアルの徹底に努めていきます。
4月11日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
4月11日(火)、放射線技師と放射線室看護師25名の参加のもと放射線室月例勉強会を開催しました。
始めに、「クレーム対応について」のDVDを鑑賞し、正当性のあるクレーム、不当なクレーム等、幾つかのパターンのクレーム対応について学習しました。クレームに対しその気持ちを理解し真摯に対応することが、患者と医療従事者の信頼を築く上で大切なことだと感じました。
続いて、鈴木邦幸技師より「イレウスのCT画像」と題した講義が行われました。イレウスの分類、原因についての説明後、イレウスのCT画像には特徴的なサインが幾つかあり、それを見落とさない為のポイントを解説しました。イレウスの診断においてCT検査の果たす役割は大きく、最適な画像の提供は当然の責務であり、次に画像のサインを見つける習慣づけが大切だと思いました。
3月14日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
3月14日(火)、放射線室月例勉強会が放射線技師16名の参加のもと開催されました。
初めに前島技師より放射線教育訓練を兼ねて放射化物に関する講義を聴講しました。放射化物に関する法令改正を受けて、当院でも放射線障害予防規定の改定がなされことが周知されました。
続いて、シーメンスヘルスケアの内田氏により、今年3月25日より救急CTとして稼動予定のSOMATOM Definition Edgeの操作性について、シミュレーターを用いて実際の検査の流れの説明を受けました。現装置とほぼ同じインターフェイスであり、スムーズに移行できると思われますが、CT担当者以外も当直時に使用するため、操作方法の習得に熱心に取り組む姿勢がみられました。高性能となった装置を使いこなすことで今後も地域医療に貢献していきます。
3月4日(土)、平成28年度第2回胃がん検診エックス線撮影従事者講習会において廣澤技師がパネラーを務めました
3月4日(土)、静岡市もくせい会館おいて静岡県放射線技師中部地区会主催による平成28年度第2回胃がん検診エックス線撮影従事者講習会が開催され、当院から9名が参加しました。
今回は「あなたならどう撮りますか?」をテーマにパネルディスカッションが企画され、廣澤技師がパネラーとして「当院の胃検診の撮影方法」と題し発表しました。当院の他に2施設の会員からの発表やその後のディスカッションをとおし、他施設での経験や工夫、疑問点などを聞くことができ大変有意義な講習会でした。
2月25日(土)、第69回超音波部会研修会において廣澤技師が講師を務めました
2月25日(土)、静岡県放射線技師会超音波部会主催による『第69回超音波部会研修会』が静岡赤十字病院において開催されました。
当院からは3名が参加し、教育講演として「マンモグラフィと超音波検査の総合判定」と題し、廣澤技師が講師を務めました。
J-STARTにて、乳がん検診でのマンモグラフィと超音波検査の併用がマンモグラフィ単独よりも精度が高いことが報告されました。また、実際の症例を示しながらマンモグラフィと超音波検査それぞれにおいて注意しなければならない点や、判定の仕方をわかりやすく解説しました。
当院では、精密検査でマンモグラフィ撮影と超音波検査を併用される方がほとんどですので、今回の内容を参考により精度の高い検査を行っていきます。
2月14日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
2月14日(火)、18名の放射線技師が参加し月例勉強会が開催されました。
始めにコニカミノルタジャパンの山口氏より、カセッテ型FPD「AeroDR」システムの基本的な性能や特徴について説明を受けました。また、散乱線補正処理Intelligent GridとAeroDR OneShot長尺システムについての紹介がありました。CRシステムからFPDシステムに更新するにあたり、各メーカーの特徴を把握し最善な選択をするためのよい機会となりました。
次に横田技師より、腹部エコー検査時において食欲不振を訴える患者の症状や原因、観察ポイントなどの講義がありました。消化器系、内分泌系病変以外にストレスを原因とする精神疾患があり、その基礎知識を得ることができました。
1月10日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
1月10日(火)、16名の放射演技師が参加し月例勉強会を開催しました。
当直時、緊急のPTGBD挿入においてエコー装置の準備に手間取ったという報告があり、放射線室医療安全委員会にて対策を協議しました。
エコー担当者以外はエコー室に入ることがないため、当直技師全員が対応できるようマニュアルを作成し、エコー装置の基礎的な操作方法およびガイド穿刺プローブの取り付け方法と注意事項について研修を行いました。
マニュアルを作成するだけでは十分とはいえず、今回のようにマニュアルに沿った実習を実施することが習得には大切であり、今後も、いつでも迅速・確実・安全に検査が行えるよう放射線室全体でレベルアップに取り組んで参ります。
2016年の勉強会・研修会
12月13日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
12月13日(火)、19名の放射線技師が参加し月例勉強会が開催されました。
始めに、第一三共の佐々木氏よりビジパークの紹介がありました。当院ではコンレイの製造中止に伴い診療科に代替品として提案し見送られた経緯がありますが、等浸透圧による熱感、疼痛の軽減等、患者の負担軽減に効果が期待できることより、今後も検討、提案していきます。
次に、福島係長より福島県の甲状腺検査についての報告と、膵臓超音波検査のミニレクチャーが行われました。福島県では東京電力福島第一原発事故を踏まえ、子どもたちの健康を長期に見守るために甲状腺の超音波検査を実施していますが、実際に検査に当たっての印象や現地の状況等について新聞報道等を交え報告しました。また、ミニレクチャーでは嚢胞性腫瘍、急性・慢性膵炎、膵癌等の超音波画像を提示し、膵臓超音波検査の要点を分かりやすく解説しました。
今後も様々な視点からの勉強を開催することで、知識を広めスキルアップに努めていきます。
12月10日(土)、第10回医療安全セミナーにおいて宿島係長が講師を務めました
12月10日(土)、静岡県放射線技師会主催による『第10回医療安全セミナー』が開催され、当院からは3名が参加し宿島係長が講師を務めました。
多くの医療事故の背景にはコミュニケーションの問題があることが知られています。エラーを少なくするため組織のチームワークを向上して確実なチーム医療を行う必要性が認識されつつあり、そのひとつのツールとされる「Team STEPPS」の講習が行われました。
一通りの説明を受けた後、5人一組に分かれグループワークが行われ、リラックスできる雰囲気の中、ディスカッションやゲームを楽しみながらコミュニケーションスキルや安全文化の構築方法を学びました。講義の内容もわかりやすく、一つひとつのことばの意味を理解することができ、また、メンバーそれぞれが役割を果たすことでチームの目的達成に貢献できることを実感しました。
当院では数年前から病院全職員を対象として行われていますが、参加された他施設では初めて「Team STEPPS」という言葉を聞いた方もおり大変好評でした。
今回の研修をとおして今後とも患者さんへの安全な医療の提供に努めていきたいと思います。
11月8日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
11月8日(火)、放射線室月例勉強会が開催され、17名の放射線技師が参加しました。
始めに、日本アキュレイ株式会社の上村氏による放射線治療装置のプレゼンテーションが行われ、サイバーナイフによる動態追尾照射やトモセラピーによるVMAT等、最新技術の紹介がありました。進歩する高精度照射技術の知識を吸収する大切さと、地方都市の総合病院における放射線治療の今後のあり方ついて考えさせられました。
次に、鈴木邦之技師による脳梗塞についてのレクチャーを受けました。脳梗塞には主に心原性、アテローム血栓性、ラクナ梗塞がありますが、今回は主にラクナ梗塞に関する内容で、ラクナ梗塞の原因や症状、CT、MRIにおける画像所見について解説がありました。
発表者は文献等を調べ、発表することでさらに理解を深め、また職員が聴講することで全体のレベルアップにつながるような勉強会を今後も継続していきます。
10月15日(土)、第68回超音波部会研修会において大井技師が発表しました
静岡県放射線技師会超音波部会主催による第68回超音波部会研修会が10月15日(土)、静岡県放射線技師会事務所において開催され、当院からは6名が参加しました。
今回は症例報告をメインに県内8施設9名による発表があり、当院の大井技師が「診断に苦慮した腎腫瘤の一例」と題して症例報告を行いました。
他施設からも珍しい症例や興味深い症例が報告され、また活発な意見交換も行われ大変有意義な研修会でした。今回得た知識を今後の業務に活かしていきます。
10月11日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
10月11日(火)に15名の診療放射線技師が参加のもと、診療放射線室の月例勉強会が開催されました。
1題目は日立製作所 柴田知子氏による「Combination elastography」の紹介がありました。当院でもReal-time Elastoguraphy(RTE)を施行していますが、最新技術のひとつであるShear Wave Measurement(SWM)も1本のプローブで行うことができるようになったと報告がありました。
続いて2題目は前島技師による「乳がん検診のすすめ」の発表がありました。乳房の構造、発生率・死亡率などの基本的な内容や、乳がん検診の検査内容、自己触診のすすめなどの説明がありました。乳がんは若年より発見されることもあり、高い関心を持たれています。近々行われる市民ふれあい講座でのリハーサルを兼ねており、大変分かりやすい内容でした。またスライドの文字が多く小さすぎる等、モダリティ担当者以外からも意見が出され、より分かりやすい内容で本番を迎えることができると思います。今後も放射線室として日常診療以外でも市民の健康に貢献できるよう取り組んでいきます。
10月1日(土)、第28回静岡県治療研究会において山﨑技師が発表しました
10月1日(土)、総勢80名が参集し第28回静岡県治療研究会がアクトシティ浜松にて開催され、当院からは4名が参加しました。
今回は「放射線治療における呼吸管理について」をテーマに、山梨大学の大西教授、佐野技師の講演と3施設の会員発表が行われました。
会員発表では、当院の山﨑技師が「当院におけるAbchesを用いた呼吸管理の実際」と題して、SBRTを例に初診から照射までの流れの説明とAbchesの有効性を報告しました。
今後も他施設担当者と合同での知識、技術の習得、情報交換の場に積極的に参加することで日常業務の質を高めていきます。
9月13日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
診療放射線室の月例勉強会が9月13日(火)に開催され、17名の診療放射線技師が参加しました。
初めに伏見製薬の森 裕記氏による「大腸CT用経口造影剤について」の紹介では、組成はバリウム内用液で便標識(タギング)として腸管や病変組織との識別性を高める役割を果たすとの報告がありました。当院ではまだ大腸CTは行われていませんが、今後も知識の吸収に努めていきます。
続いて白井係長による「放射線治療について」の講義では、放射線治療の原理、基礎から当院で行われている高精度治療まで、普段治療に携わっていない技師に対しても大変分かりやすく解説してもらいました。担当モダリティ以外の業務内容や実績を学ぶことにより得られた知識を活かし、日常業務をとおして患者に還元できるよう努めていきます。
8月9日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
8月9日(火)、放射線室月例勉強会が開催され、18名の放射線技師が参加しました。
始めに、当院の中田言語聴覚士に嚥下をテーマに講演していただきました。嚥下障害の検査の一つである嚥下造影について、またBa造影検査中に誤嚥してしまったときの対処法など、私たちの業務に係わる内容を中心に詳しく説明していただき、嚥下に対しての理解が深まりました。
続いて、バイエル薬品株式会社の松井氏より肝DynamicCTにおける造影剤量の最適体格指標に関する試験報告がありました。IOPAC Studyの結果は、大動脈Enhancement、肝実質Enhancementとも除脂肪体重と最も強い相関を示したとの報告でした。今後も積極的に最新のデータや情報を取り入れ、より安全で精度の高い検査を提供できるよう取り組んでいきます。
7月13日(水)、放射線室月例勉強会を開催しました
7月13日(水)、21名の診療放射線技師が参加のもと放射線室月例勉強会が開催されました。
始めに、GEヘルスケア・ジャパンの中野氏より最新機種「Revolution CT」のプレゼンテーションがありました。小児、高齢者、ER等あらゆる撮影状況において高次元に対応できる装置であり、新病院での更新に大いに参考になりました。
続いて、ICT委員である和田技師を講師に院内感染対策研修を行いました。手指衛生をテーマに必要性、タイミング、手順について学習し、最後に5題のQ&Aにて確認を行い理解を深めました。「一処置一手指衛生」を職員全員で徹底していきます。
6月14日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
6月14日(火)、20名の診療放射線技師が参加のもと放射線室月例勉強会が開催されました。
始めに、富士フイルムRIファーマのBONE NAVIについての講演がありました。骨シンチ製剤は造骨性骨転移(前立腺癌・乳癌に多い)の描出に優れ、BONE NAVIはBone Scan Index(BSI)を算出することにより骨転移の拡がり等を数値化し、予後予測の重要な指標となり得るとのことでした。
続いて、大井技師よりトモシンセシスについての発表がありました。3月に乳房撮影装置が更新されたことより、トモシンセシスを中心に装置の概要を説明しました。また、これまでに撮影した臨床画像を供覧しながら、有用性等について分かりやすく解説し、担当者以外の技師も理解を深めることができました。
今後も新しい技術に関する知識の習得に努めていきたいと思います。
6月4日(土)、第9回GE Discovery CT 750HD静岡ユーザーズミーティングにおいて野末技師が発表しました
6月4日(土)、第9回GE Discovery CT 750HD静岡ユーザーズミーティングが順天堂大学静岡病院において開催されました。
県内の5施設から技師が集まり、当院からは3名が参加しました。今回は「当院における撮影でのひと工夫」をテーマに各施設から発表がありました。当院からは野末技師が、肺動静脈3DCT撮影において肺動脈と肺静脈を分離する方法について報告しました。
他施設からも肺動静脈の分離に関する発表があり、当院とは異なる方法を用いており大変参考になりました。他にもGSIの活用法など興味深い内容ばかりで、活発な意見交換が行われました。今回得た情報を今後の業務に活かしていきます。
5月29日(日)、第21回静岡県放射線技師学術大会において池谷技師が研究発表しました
5月29日(日)、第21回静岡県放射線技師学術大会が浜松市のプレスタワーにて開催され、当院から8名が参加し、放射線管理のセッションにおいて池谷技師が研究発表を行いました。
「検査機器の時刻同期の運用と今後の課題」と題し、検査機器の時刻管理に対するこれまでの診療放射線室の取り組みと運用の現状、また今後の課題について報告しました。その後の質疑応答では多くの参加者と活発な意見交換があり、関心の高さがうかがえました。
医療を提供する我々は、行った行為に対しての説明責任があり、そのためには検査が行われた時刻を正確に記録できる環境を常に整えることは重要な責務であり、引き続きこれからも取り組んでいきます。
5月10日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
5月10日(火)、放射線技師16名が参加し「医療安全 インシデントの振り返り」をテーマに放射線室月例勉強会を開催し、過去5年間のインシデントの分析報告と対策について検討しました。
①件数としては減ってきている。②一般撮影、MRI、救急の順に多く、その原因の76%が確認不足によるもの。③確認不足を減らすには指さし呼称が有用であると以前から言われているが、業務多忙時等100%実践されていない。④100%実践する為にはアサーティブネスの精神を理解し、指さし呼称の声掛けを積極的に行う。これにより見落としをなくし、放射線室全体で指さし呼称を確実に浸透させていくとこを確認しました。
医療安全は全体での意識改革が必要であり、確認目的の意義を理解し、報告、正義、柔軟な対応、日々の学習の大切さを強く感じました。
4月12日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
4月12日(火)、13名の放射線技師が参加のもと放射線室月例勉強会が開催されました。
始めに、今年度、救急センターのCT更新を控え、最新の救急診療のニーズに対応できるスペックを備えた装置を選定するために、今回はシーメンスヘルスケアによるプレゼンテーションを行いました。性能もさることながら新病院建設も見据え、コストパフォーマンスを含め最適な装置を導入するための参考になりました。
続いて、池谷技師より「検査機器の時刻同期の運用と今後の課題」と題した発表がありました。アクシデント発生時、時系列で検証した時に矛盾が生じると、病院の信頼性を欠くことになるので、放射線室では基本的に電源投入時に時刻同期を行っています。月1回の時刻合わせが病院の規則となっていますが、同期設定ができない機器については担当者により月2回の確認、調整を行い、より精度を高め信頼性の担保に努めています。
4月9日(土)、第76回静岡県核医学談話会において山﨑技師が発表しました
4月9日(土)、53名の参加のもと静岡県核医学談話会が開催されました。午前に浜松PET診断センターの施設見学会を行い、午後からは場所を変え、TKP浜松アクトタワーカンファレンスセンターにおいて講師を招いてのシリーズ勉強会、会員による撮像技術に関する発表、意見交換等が行なわれました。
撮像技術に関するセッションでは、当院の山﨑技師が4月より変更された放射性医薬品検定日問題の対応として「投与量変更に伴う施設報告」と題し発表しました。ラジオアイソトープの実投与把握のため検定日が統一となり、TL製剤の検査では検定日が3日後検定から当日検定となったことで実質1/2の投与量となってしまうことへの影響と対応策について報告しました。患者負担を考慮しながら画質を担保する方法について意見交換が行われました。
3月8日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
3月8日(火)、11名の放射線技師が参加のもと放射線室月例勉強会が開催されました。
始めに、島津製作所の古川氏からFPD搭載X線TVシステムの紹介がありました。高画質かつ被ばく低減のための基本性能から、トモシンセシスや長尺撮影、骨密度測定など多岐にわたる機能の説明があり、1台で多目的に有効活用ができ、今後の更新の参考になりました。
続いて、佐藤技師から頭部アンギオ検査・治療における工夫の解説がありました。術前に施行された3DCTAの画像など、カテ操作のガイドとなる画像をセレクトする等、検査がスムーズに進むよう解剖、検査目的、進捗状況を的確に把握するスキルを身につける必要があること。また、高額な補助具を購入するのではなく当院の施設係担当者の手作り品を代用することで、検査を安全、迅速に行えていることを紹介し、医療職を越えてチーム医療が実践されていることが分かりました。
2月20日(土)、第7回静岡県血管撮影研究会において佐藤技師が発表しました
2月20日(土)、静岡市立静岡病院において第7回静岡県血管撮影研究会が県内各施設から多数の技師の参加のもと開催さました。
今回は「頭頚部血管撮影において工夫していること」をテーマに各施設より発表があり、佐藤技師が当院の検査について報告しました。
血管撮影の検査は長時間の繊細な操作が多く、少しの工夫で患者や施行医の負担が軽減されますが、円滑に検査を進められるように各施設で様々な報告がありました。
普段なかなか知ることのできない他施設の工夫点は参考になるものも多く、当院でも積極的に取り入れ、よりよい環境を提供できるように努めていきます。
2月9日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
2月9日(火)、月例勉強会が20名の放射線技師参加のもと開かれました。
一題目は、バイエル薬品の松井氏より、ガドリニウム造影剤を反復投与した患者が、その後の単純MRIにてT1強調画像で脳の信号強度が上昇するとの論文、またそれに対するFDAの通知を紹介しました。現時点では健康に悪影響を示す症状や徴候は認められず、病理学的変化も確認されていないとのことで、今後の報告を注視していきます。
二題目は、東日本大震災による東京電力福島第一原発事故から5年が経過しようとしている福島県で、子供の甲状腺エコー検査のボランティアに何度か参加している福島係長が、検査概要、検査結果について報告しました。現場の写真やメディアの報道内容等、現地の現在の様子を聞き、ややもすると被災者への関心が薄れかけていることを戒める機会となりました。
1月12日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
1月12日(火)、放射線室月例勉強会が12名の放射線技師の参加のもと開催されました。
始めに、日本放射線技術学会出版「動画で見る医療安全 放射線部門の危険予知トレーニング」のCDを鑑賞し、RI・血管・MRI・CT・透視・一般撮影等、部門別に日常業務に潜む危険とその対応策について学習しました。
続いて、加藤技師が「静脈注射後の抜針・止血」についての講義を行いました。昨年、静岡県放射線技師会主催による医療安全セミナーにて発表した内容ですが、重篤な副作用発生時にすべての技師が迅速に対応できるよう具体的な行動を解説しました。
今回は「医療安全」をテーマに学習しましたが、チーム医療の一員として医療を安全に提供するために繰り返し知識、技術の習得に努める必要性を改めて認識しました。
2015年の勉強会・研修会
12月12日(土)、第9回医療安全セミナーにおいて加藤技師が発表しました
12月12日(土)、静岡県放射線技師会主催による第9回医療安全セミナーが開催され、当院からは4名が参加しました。
会員発表では、診療放射線技師法改正に伴う業務拡大の1つ、「静脈注射後の抜針・止血」に関して、加藤技師が当院の取り組みについて発表しました。
続いてのシンポジウムでは、胃部X線撮影の安全対策について診療放射線技師、機器メーカー、薬剤メーカーそれぞれの立場からの報告の後、5月の群馬県での死亡事例を検証する等、活発な意見交換が行われました。
今回は事前に抜針・止血について指名発表の依頼があり、現在の運用の見直しをする良い機会となり、また他施設の取り組みも聞くことができた有意義なセミナーでした。今後も積極的に他施設との情報交換を行い、職場の医療安全にフィードバックしていきたい。
12月8日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
12月8日(火)、放射線技師17名が参加のもと放射線室月例勉強会を開催しました。
始めに、富士製薬工業の緒方氏より、当院で採用しているジェネリックヨード造影剤の安全性調査結果の報告と最近話題のバイオシミラーについて分かりやすく説明していただきました。
続いて、榑松技師長補佐が診療放射線技師法改正に関する法律の一部改正に伴う講習会を受講したので、その内容を報告しました。拡大された業務を行うための絶対条件として医療の安全を担保することが求められ、そのために必要な知識、技能を習得することは当然のことです。我々放射線室も可能な限り早く全員が講習会を修了できよう取り組んでいきたい。
11月14日(土)、第75回静岡県核医学談話会において山﨑技師が発表しました
11月14日(土曜)、静岡県商工会議所おいて第75回静岡県核医学談話会が県内から50名が参加し開催されました。
テーマディスカッションでは、核医学検査技術報告として当院の山﨑主任技師が、「当院におけるTL心筋シンチ処理条件の再検討」と題して報告しました。
また、シリーズ勉強会では「初心者でも良く解るPETの基礎(技術編)」の司会もつとめました。
今回はPET中心の勉強会であり、PET検査に携わっていない参加者がほとんどでしたが、核医学のひとつとして知識向上を目的に他施設の担当者とともに研鑽に努めることができました。
11月9日(月)、放射線室月例勉強会を開催しました
11月9日(月)、放射線技師10名が参加のもと放射線室月例勉強会を開催しました。
今回は当院の皮膚・排泄ケア認定看護師の山本利恵子看護師による「ストーマ」についての講義を聴講しました。専門外の内容でしたが、消化管ストーマ、尿路ストーマの基礎から装具の種類、装着方法等、分かりやすく説明していただきました。また、日常生活指導に必要な項目を教えてもらったことで、検査時のストーマ造設患者に対し、これまで以上に寄り添った接遇ができる知識を学べたことは大変有意義でした。講演後にはオムツの正しい付け方の実習を行い、貴重な体験をすることができました。
10月17日(土)、第65回超音波部会研修会において榑松技師長補佐が発表しました
静岡県放射線技師会超音波部会主催による第65回超音波部会研修会が10月17日(土)、静岡県放射線技師会事務所において開催され、当院からは5名が参加しました。
今回は症例報告をメインに研修会が行われ、当院の榑松技師長補佐が「膀胱腫瘍の再発かな?と思い込んだ症例」と題して症例報告を行いました。
また、他院からも稀な症例や興味深い症例が報告され、活発な質疑応答が行われました。日常業務に大変役立つ内容であり、今後も積極的に参加しスキルアップに努めていきたい。
10月13日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
10月13日(火)、放射線技師21名が参加のもと放射線室月例勉強会を開催しました。
始めに、富士フィルムメディカルの酒勾氏より、FPDの紹介、ポータブル装置でのFPD撮影のワークフローについて、またバーチャルグリッドによる最新の画像処理について説明がありました。新病院に向けての構想に役立つ内容でした。
続いて、当院ICT委員の和田技師が「業務内容に応じた感染対策について」と題した講義を行いました。院内環境ラウンドにおいて感染対策達成率の低かった医療廃棄物の分別方法、手指衛生や標準防護についてQ&Α方式により再確認しました。今後、季節性感染症が増えるこれからの時季、診療放射線室の感染対策に有益な研修となりました。
9月8日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
9月8日(火)、月例放射線室勉強会を21名のもと開催しました。
まず、事務部病院建設推進課の大畑課長より新病院建設基本計画(案)について説明をしていただきました。周辺環境と当院の状況から新病院の概要、収支計画まで詳しく説明していただき、新病院建設の全体像の理解が深まり、今後参画していく上でとても有意義な時間となりました。
次に、第一三共株式会社の佐々木氏より造影剤使用に関するアンケート調査集計結果について報告がありました。当院と他施設の造影剤問診表の比較や、造影剤腎症を予防するための方策など、院内の造影検査について再認識するよい機会となりました。
8月11日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
8月11日(火)、月例放射線室勉強会を13名の参加のもと開催しました。
始めに、セント・ジュードの渡辺氏より「心臓ペースメーカーについて」と題した講演がありました。心臓の刺激伝導系、心電図、不整脈、房室ブロックの基礎から、ペースメーカーの適応となる徐脈とペースメーカーの種類(3種)、ペーシング作用について学びました。質疑応答ではCT、MRI検査時におけるペースメーカー取扱い注意点の再確認ができました。
次に、山崎技師より「前立腺IMRTの検証」と題し、固定具作成、CT5回撮影、プラン作成、フィルム検証、絶対線量測定、MAP CHECK検証と、患者の受診から照射までの課程の説明がありました。通常照射とは異なり、高精度の照射では検証業務は必須であり、画像取得後から照射開始まで10日ほどかけて検証作業に取り組み、副作用が無く病変にピンポイントに当てることを使命に業務していることが理解できました。
7月14日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
放射線室の月例勉強会を22名の参加のもと7月14日(火)に開催しました。
始めにバイエル薬品の松井氏より、MRI撮影用の新造影剤「ガドビスト」の紹介がありました。ガドビストの特性としては、マクロ環構造を有する非イオン性MRI用造影剤で、高いT1短縮効果を示すため優れた造影効果が認められ、従来品と比べ2倍の濃度を有する高濃度(1.0mol/L)ガドニウム造影剤であり、造影剤量を半分にできるとのことです。
次に池谷技師より頭部MRIの急性期脳梗塞の症例について講義がありました。一見、見落としやすい症例が中心で、見落とさないようにするにはどのように撮像を工夫すれば良いかということをMRI担当者以外にもわかりやく説明し、当直時の業務に大変参考になるものでした。
6月9日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
今回の勉強会は当院で開催される「緊急被ばく医療研修会」の事前講習会として、放射線技師に加え、医師、看護師、事務部職員も参加し開催しました。
まず、中部電力浜岡原子力発電所の産業医である赤津先生より、放射能汚染された患者の治療に際しての注意事項等に関する講演を聴講し、続いて浜岡原発職員の指導の下、実際の防護服の着脱、スクリーニング演習を行いました。
原発事故は起きてはならない事象ですが、万が一に備え十分に訓練を積んでおくことは重要であり、放射線の専門家である我々放射線技師の責任、役割を改めて自覚することができた有意義な研修会でした。
5月12日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
5月12日(火)、月例放射線室勉強会を14名が参加し開催しました。
今回は、平成26年度医療安全管理シンポジウムでの長尾能雅先生(名古屋大学医学部付属病院 副病院長兼医療の質・安全管理部教授)の基調講演「情報遮断が招く、患者と病院の危機」を録画したDVDを視聴しました。
患者安全の支柱は「確認・連携・報告」であり、患者を医療のリスクから遠ざけることをみんなで考えることは、治療行動であることをすべての医療者が理解しなければならない等、大変有意義な内容でした。
視聴後、事例に対しての意見討論会を行い、医療安全に取り組む姿勢の重要性を再認識することができました。
4月14日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
4月14日(火)、放射線技師、放射線科医、看護師、医療員の27名が参加し、月例放射線室勉強会を開催しました。
始めに、重篤な副作用時の対応として富士製薬工業の大原氏の進行により、アナフィラキシーショックと心肺停止を想定したそれぞれのシミュレーションビデオを鑑賞し、緊急時におけるシミュレーショントレーニングの重要性を学びました。次に、横田技師より自身が実施した超音波検査で興味深かった症例を他のモダリティの画像を交え紹介しました。参加者から質問やアドバイス等、活発な発言があり今後の業務の一助となりました。
3月28日(土)、第5回静岡県血管撮影研究会において山中技師が発表しました
3月28日(土)、当院の血管担当技師3名を始め県内各施設の技師約40名が参加し、第5回静岡県血管撮影研究会が静岡市立静岡病院において開催されました。
今回は「血管撮影におけるポジショニング」をテーマに開催され、当院からは山中技師が報告を行いました。
血管撮影は手技により長時間に及ぶこともあり、患者に負担のかからない、且つ手技が円滑に進められるポジショニングが求められ、各施設様々な工夫がされていました。
普段見ることのできない他施設のポジショニングは大変参考になりましたので、良いところは積極的に取り入れ、今後もより良い環境で血管撮影を行えるよう努めていきます。
3月10日(火)、放射線室月例勉強会を開催しました
放射線室月例勉強会を17名の参加のもと3月10日(火)開催しました。
始めに第一三共の佐々木氏より、Sonazoid造影超音波検査についてLevovistの違い等、説明がありました。また、肝臓や乳房の腫瘤性病変の良悪性の鑑別において造影を行わないときと比べ正診率が上がることや、腎機能や副作用歴によりCTやMRIの造影検査が行えない場合にも有用な検査であると紹介がありました。
次に廣澤技師より、乳房超音波検査の基本について講義がありました。乳房超音波検査で病変を表すときに用いられる用語を図でわかりやすく説明し、実際の症例をマンモグラフィーやMRIの画像と併せて解説しました。普段、超音波検査に関わっていない技師にとってもわかりやすく参考となるものでした。
第9回初倉生涯学級講座にて森室長、中道係長が講演しました
3月6日(金)、第9回初倉生涯学級講座が初倉地域総合センター「くらら」にて100名あまりの参加のもと開催され、森室長、中道係長が「CT・MRIって何?何がわかる?」と題し講演を行いました。
森室長がCTを、中道係長がMRIを担当し、それぞれの装置の概要から検査方法、検査時の注意事項や部位別疾患の画像までを紹介しました。原理の話は難しくなってしまいましたが、多数の画像をご覧に入れることで、CT、MRIによる画像診断が診療に大いに役立っていることがご理解いただけたことと思います。
今後も有益な画像を提供できるよう業務に努めるとともに、安心して検査を受けていただけるよう情報を発信していきます。
2月28日(土)、第7回GE Discovery CT750HD静岡ユーザーミーティングにおいて野末技師が発表しました
2月28日(土)、第7回GE Discovery CT750HD静岡ユーザーミーティングが静岡市立清水病院にて開催されました。県内5施設の技師とGEヘルスケアスタッフ、約35名が参集し、当院からは6名が参加しました。
今回の発表テーマは「撮影条件」。頭部・頚部・胸部・腹部・骨領域の5部位を担当施設が各施設の撮影条件をまとめ発表しました。当院からは野末技師が頚部領域について報告しました。頚部においては全施設ほぼ同条件で撮られていましたが、部位によっては各施設の特徴、工夫が見られ、大変参考になりました。
今回は撮影条件を細かい部分まで見直す非常に良い機会となりました。
第30回日本環境感染学会総会・学術集会にて和田技師が発表しました
2月20~21日、神戸市にて開催された第30回日本環境感染学会総会・学術集会において、和田技師が「ICT所属診療放射線技師の活動経験と役割」と題し発表しました。
診療放射線技師の業務は院内感染拡大因子に十分になりえるため正しい感染対策の実行が必須であること、院内感染対策には診療放射線技師だけではなく全職種取り組むべきであるなど、診療放射線室における感染対策意識向上ために行ってきた活動方法紹介や、活動によって得られた結果等を報告しました。質疑応答では同職種の方から感染対策の浸透に苦慮している件の相談、周囲の反応や感染対策励行の工夫の質問を受けるなど好反応でした。また、職務に沿った感染対策励行を工夫されているなど評価いただきました。
2月14日(土)、『乳腺についての合同研修会』において廣澤技師が発表しました
静岡県放射線技師会超音波部、乳腺画像部会共催による合同研修会が、2月14日(土)、浜松労災病院において開催され、当院からは2名が参加しました。
今回は乳房超音波検査、マンモグラフィ撮影の基礎をテーマに会員による基礎講演、浜松医科大学の那須先生による特別講演が企画されました。超音波の基礎講演では、当院の廣澤技師が「乳房超音波検査始めませんか?乳房超音波の基礎」と題して講演を行いました。
特別講演を含めて基礎的な内容なので初心者にも分かりやすく、また日頃の検査の注意点を再確認できる研修会でした。
今後も積極的な研修会参加、発表に努めていきたい。
2月10日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
2月10日(火)、看護師、医療員を含む25名が参加し、月例放射線室勉強会が開催されました。
始めに放射線室の猪本主任看護師より「放射線室看護師の日常業務」について説明がありました。日頃おなじ放射線室内で業務を行っていても気付かないところで色々サポートしてくださっており、業務の多忙さと看護師の方々の気遣いを再認識しました。
次に放射線室の長谷川副主任看護師より「急変時の初期対応」として、実際にあった事例と対応についての研修を行いました。ヨード造影剤でのショック時の対応について、放射線技師でもできる行動など大変分かりやすく解説していただきました。めったに起こることのない今回のような重篤な事例を検証することで、スタッフ全員が迅速、冷静に対応できるスキルを身につける糧となりました。
1月13日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
1月13日(火)、看護師を含む20名が参加し、月例放射線室勉強会が開催されました。
始めにバイエルの高橋氏より、造影剤添付文書の「禁忌」「原則禁忌」の解釈から該当する患者に造影剤を投与しなければならない場合の留意点、対応について解説がありました。危険因子がない患者でも副作用が発現することがあるため、緊急時の備え、迅速に対応できる体制が重要であることを再確認しました。
次に鈴木邦幸技師より、最近時間外にて施行された5件の頭部MRIにおける症例報告があり、CT画像との比較を交え特に注意すべきポイントについてレクチャーしました。当直担当者全員がMRIの基本的な操作を習得したことも影響し、発症からMRI検査まで短時間に完結できるようになりましたが、今後は必要とされる画像の最適化、読影の補助等、更に救急医療に貢献できるよう研鑽に努めたい。
2014年の勉強会・研修会
12月9日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
12月9日(火)、放射線科医、看護師を含む25名が参加し、月例放射線室勉強会を開催しました。
1題目は第一三共の佐々木氏による「造影剤の副作用とリスクマネジメント」についての講演がありました。副作用の基礎から医学放射線学会から出された問診項目の推奨度や、最新CT装置による低電圧撮影での造影方法についてまで多岐にわたり解説されました。
2題目は山中技師より、マタステストの適応となった疾患に関する症例報告がありました。マタステストの目的、検査手順、注意点、患者の経過について報告がありました。マタステストは希な検査であるが故、担当技師は検査が安全、スムースに行えるよう知識、技術の吸収に努める必要性を感じました。
11月11日(火) 月例放射線室勉強会を開催しました
11月11日(火) 、放射線室月例勉強会を開催しました。
1題目は辰巳係長が「特異的な症状を呈した大腸癌の症例」について報告をしました。足を伸ばすと痛いと来院された患者のエコー検査より、肝臓に高エコー腫瘤と腹部に腫瘤を認めた。大腸癌が腸腰筋まで穿破し、膿瘍を形成していたことが足の痛みの原因になっていた症例でした。
2題目は伏見製薬 森氏の指導のもと、バリウム製剤の特性を理解するために、異なるバリウム製剤に添加剤・発泡剤・人工胃液等を加えることによる効果について実験を行い、バリウムの粘稠度が激変することを体感しました。実際の検査においてもバリウムの付着が不良なことや気泡が発生することがありますが、体内でバリウムの粘稠度が変化する機序が理解できました。
11月11日(火)、静岡県中部骨シンチ勉強会おいて山﨑技師が発表しました
11月11日(火)、静岡県中部骨シンチ勉強会が藤枝市の小杉苑にて5病院11名が参加し開催されました。
当院からは3名が参加し、山﨑技師が「放射性医薬品の取り扱いガイドライン」について、当院の手順、具体的な記録内容等について報告をしました。他施設の作業環境や保健所からの指摘事項についての対応例など、活発な意見交換がなされ大変参考になりました。
また、副甲状腺シンチの撮像法の発表や、骨、副甲状腺シンチの読影補助のポイントについての講演など、21時を過ぎても時間が足りないと感じるほど有意義な勉強会でした。
10月25日(土)、第1回静岡県MRI技術研究会において畑係長が講演しました
10月25日(土)、第1回静岡県MRI技術研究会が静岡県教育会館において開催され、50名ほどの会場は盛況で、当院からも3名の技師が参加しました。
今回は、基礎講演としてMRI安全管理、技術講演として骨盤領域の撮像、そして婦人科領域の画像診断(静岡県立総合病院 放射線科 松山 緑先生)と題し教育講演が行われました。畑係長は骨盤領域の撮像のうち「膀胱・前立腺の撮像」について講演をしました。
講演内容は、膀胱・前立腺の解剖、撮像技術、アーチファクト対策について、画像診断に必要な撮像シーケンス、当院で実施している前処置・アーチファクト軽減対策法等の紹介でした。婦人科領域は他施設が講演を行い、基本的な撮像は当院とあまり変わりはありませんでした。
機種の違いにより撮像の可否が変わりますが、他施設の情報が得られる貴重な研究会でもありますので、今後も積極的に参加していきたいと思います。
10月14日(火) 月例放射線室勉強会を開催しました
10月14日(火)、17名が参加し月例放射線室勉強会を開催しました。
今回は、11月から増加し始め、冬場にピークを迎えるノロウイルスによる感染性胃腸炎について、昨年に引き続き院内ICT委員の和田技師を講師に研修を行いました。
始めに、手指衛生についての演習問題を行いましたが、正解率も高く、正しい手洗い方法が周知されていることが確認されました。答え合わせでは、ウイルスは乾燥状態でも比較的長期に生存可能でかつ少量でも感染が起こるため、感染予防には手洗いが非常に有効である。また、手洗いの励行は自身の感染を予防するだけでなく感染の拡大予防にも繋がるとの解説がありました。
昨年度放射線室ではノロウイルスによる感染はありませんでしたが、今後も感染ゼロを目指し継続して知識を修得していきたいと思います。
10月4日(土)、第62回超音波部会研修会において辰巳係長が発表しました
静岡県放射線技師会超音波部会主催による第62回超音波部会研修会が10月4日(土)、静岡県放射線技師会事務所において開催され、当院からは7名が参加しました。
今回は症例報告をメインに研修会が行われ、当院からは辰巳係長が「特異的な症状を呈した大腸癌の症例」と題して症例報告を行いました。
また、他院からもまれな症例や知識として必要な症例などが報告され、活発な質疑応答が行われました。
超音波部会では年3回研修会が開催されますが、症例発表会が年1回予定されています。今後も参加のみならず、積極的な発表・質疑応答を行い、スキルアップに努めていきたい。
9月9日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
9月9日(火)、月例放射線室勉強会が14名の参加のもと開催されました。
第1部では、野末技師による本館CTの取扱い説明がありました。CT担当者以外は日当直時救急センターCT(SIEMENS)を使用しているため、本館CT(GE)を扱っていません。救急センターCTの故障、心臓CTの依頼があった場合、CT担当者を呼び出している間に、本館CTの電源を入れ、キャリブレーションまでする必要があります(撮影開始まで20分くらいかかるため)。当直をする技師全員が操作方法を習得したいと思います。
第2部では、救急の日ということで、救急外来の師長による「救急外来の現状とチーム医療」と題して講演がありました。当院に救急車で来られた患者の平均年齢は85歳位で、入院率も高齢者が多く、また自己都合と思われる救急搬送が11%もあります。後半は、救急外来看護師から放射線技師への感謝、要望、意見などを聞きました。これからも、共同勉強会や相互の教育研修なども行っていきたいとのことでした。
今回の勉強会は救急医療、チーム医療に貢献できる技師をめざす上でたいへん良い機会になりました。
8月21日(木)、医療安全研修会を開催しました
8月21日(木)、放射線室、医療安全対策委員会の共催にて医療安全研修会が70名余りの参加のもと開催されました。
ヨード造影剤投与に関連する死亡事故が全国で2例発生し、ニュース等にも取り上げられたのを受け、「これだけは知っておこう!ヨード造影剤のリスクとアナフィラキシー発生時の対応について」をテーマに、ヨード造影剤の安全使用の確認と、重篤な副作用発生時の対応について研修を行いました。
始めにバイエル薬品の高橋氏より「ヨード造影剤のリスクマネジメント」と題し、当院で使用しているヨード造影剤の種類と適応から副作用、CIN、糖尿病薬併用時の注意点、血管外漏出の対応に至るまで解説していただき、基本的事項の再確認することができました。
続いて救急科の松岡医長より「アナフィラキシー発生時の初期対応」と題し講演がありました。ヨード造影剤による重篤な副作用の対応法に限らず、ショック時の対応について医師のみならず、コメディカルのとるべき行動について大変分かりやすく解説していただきました。
ヨード造影剤による副作用は予知不能であり、副作用発生時の初期対応が非常に重要であることを認識し、万が一の事態に十分対応できよう今後も研修を重ねていきたい。
8月12日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
8月12日(火)、月例放射線室勉強会が12名の参加のもと開催されました。
始めに、テルモ・クリニカルの小野木氏より「腹部領域のIVR」と題した講演がありました。腹部領域の臓器の役割から勉強することにより、疾患に対するIVR治療を理解する内容で、肝組織、肝血管の解剖等基本事項の復習と、IVRの適応、デバイス、最新のIVRの現状等の紹介がありました。
次に、導入後満14年を経過したSPECT装置が今年度更新されるのをふまえ、山﨑技師より「RIの現状」と題した発表がありました。RI担当技以外の技師にも核医学検査の実際を知ってもらうため、日々のメンテナンスの現状、また検査スケジュールから統計、簡単な撮像方法、処理を説明しました。
今回紹介したモダリティを経験したことのない技師にとっては、検査の特性、業務内容を知ることができ、放射線室のチームワーク向上に繋がる研修会でした。
8月2日(土) 、第6回GE Discovery CT750HD 静岡ユーザーズミーティングにおいて野末技師が発表しました
8月2日(土)、第6回 GE Discovery CT750HD 静岡ユーザーズミーティングが「至適造影法~目的部位別の造影&撮影プロトコール~」をテーマに静岡済生会総合病院において開催されました。今回は県内5施設と愛知県からの参加者も含め40名あまりが参加し、各部位における造影法の発表がありました。
当院からは野末技師が問診票、同意書の内容、多時相撮影のタイミング、各時相の撮影範囲の違いによるプロトコールの設定法などを発表しました。また、他施設からは胸部大動脈から下肢動脈までの撮影法やアダムキュービッツ動脈の描出法など、普段苦慮する撮影法について紹介があり、活発な意見交換が行われました。
同じ装置を使った多部位にわたる撮影法を複数施設から聞くことができ、大変有意義な研修会でした。今回得た情報を今後の業務に活かしていきたい。
7月8日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
7月8日(火)移乗動作研修会を開催しました。当日はリハビリテーション指導室三輪・青島療法士を講師に迎え、診療放射線技師18名、看護師1名が参加しました。立てない・片麻痺・拘縮患者さんの車いすからの撮影台への移動等を各自が行い、両講師に指導していただきました。
今回は移乗の際、患者さんの手や足の置く位置、車いすの置き場所、自分たちの身体の使い方等を細かく教えていただきました。今後は全員が安全な移乗介助方法を習得し、患者さんの苦痛のない移乗を心がけ、転倒転落の危険性を無くしていきます。
6月10日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
6月10日(火)、月例放射線室勉強会が18名の参加のもと開催されました。
始めに、中道係長より「放射線室の防災について」の講義では、地震などの災害があった場合の病院全体の体制、また放射線室の撮影業務以外の役割の確認や、どう行動するのか等の説明がありました。
次に、日本メジフィジックスの饗庭氏より「覚えておくと役立つ心電図のポイント」と題した講演がありました。12誘導の基礎から狭心症、心筋梗塞の実際までを解説していただきました。これまでにも何回か電図の講義を受けましたが、今回は非常に分かりやすく目からウロコの講義でした。
今回の2演題は非常時、日常診療時と場面は違いますが大変有意義な内容であり、今後の業務に役立てていきたい。
5月25日(日)、第19回静岡県放射線技師学術大会において前島技師が発表しました
5月25日(日)、静岡商工会議所会館において第19回静岡県放射線技師学術大会が開催され、当院からは12名が参加しました。
研究発表では前島技師が超音波のセッションにエントリーし、「ファントムを用いた乳房超音波装置の精度管理について」口述発表を行いました。
今回のファントム実験では、装置によっては評価基準を満たさない項目があり、周波数、ゲインを変化させることにより改善が確認されました。装置ごとの特性を把握できたので、この知識を今後の日常臨床に活かしていきたい。
また、5月に乳房超音波診断ガイドラインが改訂され、精度管理において基準となる画像を元に毎回精度管理を行っていくことの重要性が示されました。今回得られたデータを基準として精度管理を継続していきたい。
5月13日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
5月13日(火)、放射線技師15名が参加し、月例放射線室勉強会が開催されました。
第1部では、福島係長より「膵臓の超音波検査」について解説がありました。膵臓は胃や腸管ガスによる影響もあり盲点の多い臓器になります。実際の画像を供覧しながら、解剖から膵疾患についてCT画像との比較も交え、超音波担当者以外にも分かりやすい内容でした。
第2部では、前島技師より、「超音波装置におけるファントムを用いた精度管理について」発表がありました。今月末に行われる県放射線技師会の学術大会で会員発表を予定している演題であり、本番までに精度を上げるよい機会になりました。
第3部では、第一三共の佐々木氏より「2014年度診療報酬改定について」の解説がありました。画像検査のみならず、看護や薬剤関連の内容まで幅広く確認することができました。
今回は、読影・品質管理・診療報酬とジャンルの違うテーマで企画され、若手からベテランまで大変有意義な勉強会でした。
4月8日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
4月8日(火)、放射線技師20名が参加し、月例放射線室勉強会が開催されました。
第1部では、伏見製薬の森氏より「CTコロノグラフィ」について、前処置から撮影、画像処理、読影までの流れを説明していただき、読影力の必要性を感じました。
第2部では、バイエルの高橋氏より「2013画像診断ガイドライン」から"肝臓"について紹介がありました。技師として各モダリティーの有用性を理解して検査を行うことが大切だと感じました。
第3部では、辰巳係長が進行役となり「消化管検査の症例検討会」が行われました。食道、胃、大腸の症例について活発な討論が交わされ、有意義な検討会となりました。
3月29日、第3回静岡県血管撮影研究会において鈴木陽一郎技師が発表しました
3月29日(土)13:00から静岡市立静岡病院で、第3回静岡県血管撮影研究会が開催されました。当院からは3名が参加し、鈴木陽一郎技師が当院血管撮影における左室造影についての発表をしました。他の施設からの発表も多く、テーマも造影効果、日常業務での失敗談、新人教育など興味深いものでした。新人教育については活発なディスカッションが行われ、どの施設も試行錯誤を繰り返しているようで、とても興味深い内容でした。日々進歩していく技術を取り入れる事は勿論、それを伝えていくことも大切な事であり、当院でも実践していきたいです。
志太榛原地区診療放射線技師研修会において秋山技師長のアンケート報告発表、ならびに斉藤彰俊先生の講演が行われました
3月12日(水)、平成25年度第2回志太榛原地区診療放射線技師研修会が当院当番幹事のもと、60名(当院より放射線技師22名、医師5名、栄養士1名、他施設放射線技師32名)が参加し開催されました。
①「ちょっと役立つ造影検査に関する話題」
メーカー講演ではバイエル薬品の高橋氏より、ヨード造影剤における各モダリティ検査に及ぼす影響などについて、分かりやすく説明してもらいました。
②「四病院におけるローテーション、救急体制等の実態」アンケート結果報告
秋山技師長より、四病院のそれぞれの体制についての特徴、また比較の報告がありました。どの施設も各モダリティの検査手技が高度化、複雑化し、限られた人員、時間のなかでの研修に苦慮しているようでした。当直時でのAngio、MRI、3DCT等の対応についても、各施設それぞれに提供画像の質を担保しつつ、職員の負担軽減に務める姿勢がみられました。
③「びまん性肺疾患のCT所見と特発性間質性肺炎の分類」
当院放射線科医長 斉藤 彰俊先生による特別講演をでは一般撮影、CT画像の読影ポイント、特発性間質性肺炎の分類とその特徴、用語等の解説がありました。専門的で理解するのに難しい面もありましたが、診療側に有益な情報の提供方法等、日常業務に役立つ講義を聴くことができ、今後に活かしていきたいと思います。
3月11日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
3月11日(火)、月例放射線室勉強会が開催され、放射線技師16名が参加しました。
第1部では『放射線医学講座「頭部CT/MRI」』のDVDを鑑賞しました。代表的な脳血管疾患である脳梗塞やくも膜下出血などの画像を提示しながら、それぞれの疾患で見られる特徴的な画像所見について解説がありました。
第2部では「頭蓋内出血とCT」と題して、野末技師より解説がありました。脳の解剖、頭蓋内出血の種類について、実際に当院で撮影された画像を示しながら、注目すべきポイントなどの解説がありました。
当直時には頭部CT検査を行うことが多いので、今回学んだことを踏まえて業務に取り組んでいきたいと思います。
2月15日(土) 、第5回 GE Discovery CT750HD 静岡ユーザーズミーティングにおいて鈴木邦幸技師が発表しました
2月15日(土)、「心臓CT」をテーマに第5回 GE Discovery CT750HD 静岡ユーザーズミーティングが当院救急センター講堂において開催されました。
前日までの雪の影響で順天堂静岡病院の参加は叶いませんでしたが、当院を含め県内4施設から40名が参加し、各施設による発表、その後の質疑応答も活発に行われました。
当院からは鈴木邦幸技師が撮影から画像表示法、また、これまで行われたの画質評価等について発表しました。同じ装置を使用しているため、他施設の検査方法、工夫等、今後の日常業務に活用できる情報を得ることができました。
研修会終了後はCT室の見学を行ったのですが、血管室等も案内するなど和やかな雰囲気で情報交換することができました。
他施設の技師と共通の話題で交流することで人脈が広がり、技術以外のスキルアップにも繋がると確信しています。
2月10日(月)、月例放射線室勉強会を開催しました
2月10日(月)、月例放射線室勉強会が救急センター多目的室において、放射線技師12名が参加のもと開催されました。
セッション1では、東芝メディカルより核医学検査装置の最新動向について紹介がありました。SPECT単体装置の更新を視野に入れた企画であったため、より正確な定量性を提供するためのアプリケーションの説明を聞くことができ、大変参考になりました。
セッション2では、鈴木邦幸技師より当院の心臓CT検査の撮影から画像処理・解析までの紹介がありました。また、循環器医師による画質評価の報告もあり、当院の現状を理解することができました。
どちらも担当者以外はなじみのない検査ですが、他モダリティの知識を得る機会が得られ、有意義な勉強会でした。
1月14日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
1月14日(火)、診療放射線技師12名が参加し月例放射線室勉強会を開催しました。
第1部では、福島県での原子力災害における「県民健康管理調査」の甲状腺検査に、2度にわたり携わった福島係長より報告がありました。当放射線室からは、これまで延べ3名の技師を派遣してきましたが、子どもたちの健康を長期に見守る必要がある現状を受けとめ、今後も要請があれば可能な限り積極的に協力していきたい。
第2部では、日本消化器がん検診精度管理評価機構が行った第18回基準撮影法とレベルアップ講習会での「見逃し症例から学ぶ胃X線診断」と題した講演のDVDを鑑賞しました。エキスパートによる解説は、胃X線検診部門のレベルアップに繋がる大変有意義な内容であり、今後の業務に活かしていきたい。
2013年の勉強会・研修会
12月10日(火)、月例勉強会を開催しました
12月10日(火)、月例放射線室勉強会を21名(放射線技師20名、放射線医師1名)参加のもと開催しました。
セッション1では、中道係長による「蘇生講習会」と題し、AHA-BLS、 AHA-ACLS、ICLS講習会で行われる内容とそれぞれの違いの解説があり、さらに必要と思われる心電図波形についての説明がありました。医療従事者の蘇生知識の必要性を改めて感じた内容でした。
セッション2では、放射線腫瘍医の齋藤亮医師により「最近の放射線治療について」と題し、最新の放射線治療の内容とともに、放射線治療の国別施行割合、他治療(手術 化学療法等)の放射線治療の割合と今後の見通しを分かりやすく説明されました。2人に1人が癌になるといわれていますが、将来的に一生涯で4人に1人が放射線治療を受ける勢いだそうです。放射線治療担当以外の技師にも大変有意義な講演でした。
11月19日(火)、志太榛原地区診療放射線技師研修会において、加藤技師がパネラーとして発表しました
11月19日(火)、志太榛原地区診療放射線技師研修会が、当院の当番幹事のもと52名(当院からは22名)が参加し開催されました。今回は医療安全をテーマに「放射線部門における医療安全の取り組みと事例報告」と題しパネルディスカッションを企画しました。
当院からは加藤技師がパネラーとして参加し、当院の取り組みとして①5S、②放射線室におけるインシデントレポートの提出基準、③指差し呼称、④患者確認行動、⑤KYTについて述べ、これらの取り組みによって防ぐことができたと思われる事例2件を例に挙げ報告しました。
パネルディスカッションでは、医療安全に対する意識を高揚し共有する体制として、放射線室医療安全対策委員会を設置し、マネージャーがまとめたレポートを委員会で検証した後、放射線室定例会議にて報告し、意思統一を図っていることを紹介しました。
他3施設においてもそれぞれの視点から報告がなされ、今後の取り組みに大変参考になる内容でした。
11月12日(火) 月例勉強会を開催しました
11月12日(火)、病院多目的室において月例の放射線室勉強会が開催され、診療放射線技師17名が参加しました。
今回はメーカー講演「GE Health Careの超音波エコーの最新技術について」と、ICTメンバーである和田技師により、①「ノロウィルス感染対策について」の講義と、自分自身が季節性感染症(インフルエンザやノロウィルス等)に感染・発症した場合の対応や連絡、出勤停止日数についての問答。②「除菌クロスの変更に伴うお知らせと使用方法」の解説が行われました。
メーカー講演は最新の3D・4D画像処理や小型軽量化された超音波装置の紹介がありました。
和田技師による感染対策の講義は、患者に直接接することの多い業種なので自分たちを守るだけでなく感染拡大源にならないように警鐘を鳴らすことでした。
定期的に感染対策の勉強会を開催することで職員の感染対策意識の向上が図れていると思います。また、自分たちが感染・発症した際の対応についても再確認することができました。
10月8日(火)、月例勉強会を開催しました
10月8日(火)、月例放射線室勉強会が開催され、診療放射線技師19名が参加しました。
第1部ではバイエルの高橋氏よりMRI用ガドリニウム造影剤での副作用について、世界規模での統計結果の報告を受けました。また、最近の話題として、子供をMRI検査する際に鎮静剤を投与し、呼吸停止など重篤な合併症が報告されていることに対して、日本小児学会など3学会が子供の見守りに専念できる医師の配置を求めた共同提言についての報告がありました。
第2部では鈴木邦幸技師による緊急頭部MRIについて教育講演を行いました。6月の月例勉強会にて、緊急時おける頭部MRI検査の基本的な撮像法について解説をしましたが、今回は多数の症例を示し、基本的な有意所見の見つけ方について解説しました。現在、当直担当技師の緊急頭部MRI検査のトレーニングを実施中であり、今後も救急医療における画像情報提供のレベルアップに努めていきたい。
10月5日(土)、第59回超音波部会研修会において横田技師が発表しました
静岡県放射線技師会超音波部会主催による第59回超音波部会研修会が10月5日(土)、県放射線技師会事務所において開催され、当院からは7名が参加しました。
今回は症例検討をメインに研修会が行われ、横田技師が「当院で経験した偽膜性大腸炎の一例」と題して症例報告を行いました。
また、他院からも興味深い症例や知識として必要な症例などが報告され、活発な討論が行われました。
超音波部会では年3回研修会が開催されますが、今後も参加のみならず積極的に発表も行いスキルアップに努めていきたい。
9月30日(月)、放射線室ミニ防災訓練を実施しました
9月30日(月)、初めての試みとして「放射線室ミニ防災訓練」を実施しました。
これまで病院全体で行われる避難訓練、トリアージ訓練は毎年行われていますが、放射線室における患者の安全確保、避難誘導、装置の被害状況の確認はアクションコード、カードを作成し机上訓練止まりでした。
そこで今回、X線撮影室中に緊急地震速報が発令され、地震が発生したと想定し、行動訓練を行いました。
実際に行動することにより、さまざまな問題点を確認できたので、安全で迅速な行動ができるよう今後も継続的に訓練を行っていきたい。
9月26日(水)、静岡県中部地区骨シンチ勉強会において秋山技師長が発表しました
9月26日(水)、静岡県中部地区骨シンチ勉強会が藤枝市のパークホテルにおいて開催されました。志太榛原地区の4病院のRI担当者が集まり、各施設での骨シンチの検査方法、工夫している点などの発表がありました。当院からは3名が参加し、秋山技師長が「骨シンチ 画質に影響する因子の検討」と題し報告しました。
普段から交流があり、お互いに切磋琢磨する関係のため、活発な意見交換が行われ、大変有意義な勉強会でした。
9月10日(月)、月例勉強会を開催しました
9月10日(月)、月例放射線室勉強会が16名の参加のもと開催されました。
まず、秋山技師長が「骨シンチの画質に影響する因子の検討」と題し、RI製剤静注から撮像開始までの時間、年齢、体重による比較検討結果を報告しました。また、当院では患者の来院回数、待ち時間等を考慮し、同日に骨シンチ、造影CT検査を行うことがあるため、RI製剤静注後から造影CT検査施行時間の違いによる骨シンチ画質評価についても報告がありました。検査の質向上と患者サービスの両立をめざし今後も検討を重ねていきたい。
次に、当院災害対策委員の鈴木陽一郎技師より、9月30日に予定されている「放射線室防災ミニ訓練」についての概要説明がありました。8月8日、緊急地震速報(誤報)が発表されましたが、ほとんど初期行動をとることができなかったことを反省し、基本的な対応の修得に努めていきたい。
9月7日(土)、第6回静岡県血管撮影研究会において池谷技師が発表しました
9月7日(土)、第6回静岡県血管撮影研究会が静岡市の「あざれあ」にて開催されました。
今回は「各施設の被曝低減活動と管理状況」をテーマに、当院からは池谷技師が発表しました。
また、講師として秋田県成人病医療センターの加藤守先生をお招きし、被曝低減技術の基礎について講演をしていただきました。
我々診療放射線技師の使命である被曝低減はどの施設の技師も関心が高く、当日も活発な意見交換が行われました。日常業務でのちょっとした工夫が大幅な被曝低減につながることもあるため、今後の血管撮影に活かしていきたいと思います。
8月19日(月)、月例勉強会を開催しました
8月19日(月)、月例放射線室勉強会が開催され、診療放射線技師16名が参加しました。
第1部ではアクセスの矢部氏より末梢血管疾患(PAD)の検査や治療(PPI)に関するお話を伺いました。大動脈~膝下動脈領域の解剖から、IVRの基礎・最新デバイスまでの多岐に亘るお話を聞かせていただき、理解を深めることができました。
第2部では宿島技師による実際当院で行われているIVRの症例報告がありました。PPI、PCI、IVUS、OCT、PAG、TACE、CCFのコイル塞栓術、CAS、頭蓋内血栓除去術などの検査の説明や画像の紹介がありました。血管撮影担当者以外にも大変役に立つ内容で、日々進歩する医療技術に対し研鑽を重ねることは重要なことであり、今後も実践していきたいと思います。
7月6日(土) 、第4回GE Discovery CT750HD 静岡ユーザーズミーティングにおいて野末技師が発表しました
7月6日(土)、第4回GE Discovery CT750HD 静岡ユーザーズミーティングが静岡市の「あざれあ」にて開催されました。新たに2施設が加わり県内の同装置を保有する5施設の技師約40名の参加のもと、今回のテーマである~「GSI」どう使っていますか?~について野末技師が発表しました。オブザーバーに東京女子医科大学東医療センターの田中先生を迎え、活発な意見交換が行われました。
引き続き、Discovery CT750HD セミナー in SHIZUOKAが、HD CT以外のGEユーザーも参加し開催されました。田中先生による「Dual Energyの臨床応用」と題した臨床講演を始め、技術講演等、大変有意義なセミナーでした。
他施設の技師と共通の話題で交流することで当院のレベルを確認でき、またスキルアップの糧とし更に研鑽していきたい。
7月2日(火)、月例勉強会を開催しました
7月2日(火)診療放射線技師17名参加のもと、月例勉強会が開催されました。
今回はリハビリ指導室より作業療法士・理学療法士4名に講師をお願いし、車いす患者の移乗動作研修を行いました。
まず、全員で日常遭遇する患者を想定し、基本動作の見本を実演していただき、活発な質疑応答が行われました。次に三班に分かれ、移乗介助を一人で行う場合と二人で行う場合について等、実技によるレクチャーがあり、少ない力でも移乗動作を行う方法を学ぶことができました。
日常業務においてすぐ活用できる方法であり、今後もより安全な移乗動作に取り組んでいきたいと思います。
6月11日(火)、月例勉強会を開催しました
6月11日(火)、診療放射線技師17名の参加のもと月例勉強会が開催されました。
始めに、テルモの阿部幹夫氏より「DPC病院群について」お話を伺いました。制度の現状や包括化の範囲、点数等の基本的なことをおさらいし、次にDPC病院群について県内病院の機能評価係数の比較やⅢ群の今後のあり方など解説されました。2014年度診療報酬改定に向けてⅢ群が細分化される可能性があり、今後の議論に注目したい。
続いて、「時間外緊急MRIの基本撮影」と題し、鈴木邦幸技師が解説しました。当直時の緊急MRI検査は現在の担当技師と、以前MRIを担当した当直技師が行っていますが、将来的にMRI未担当の技師も対応できるよう基礎的な講習会を行いました。今回は第1回目として、緊急時における頭部の撮像シーケンスや各強調画像の意義について、また実際の症例画像や読影レポートをまじえ、MRI検査でわかる症例について説明しました。
5月26日(日)、第18回静岡県放射線技師学術大会において榑松技師長補佐が発表しました
5月26日(日)、アクトシティ浜松コングレスセンターにおいて第18回静岡県放射線技師学術大会が開催されました。当院からは13名が参加し、榑松技師長補佐が「腸管嚢腫様気腫症による腸重積をきたした症例」と題し演題発表を行いました。
腸管嚢腫様気腫症(pneumatosis cystoides intestinalis :PCI)は非常に稀な病態であり、PCIが原因で腸重積を来した症例は国内、海外の報告を含め十数例であると報告し、フロアとの質疑応答も活発に行われ関心の高さがうかがわれました。
5月14日(火)、月例勉強会を開催しました
5月14日(火)、月例勉強会が診療放射線技師18名の参加のもと開催されました。
演題1として、バイオニックの堀氏より「心電図について」と題し、心電図の基礎を大変分かりやすく解説していただきました。今回学んだことを心電図と遭遇する機会のある血管室、CT、MRI、救急センター等の業務に役立てていきたい。
演題2は、榑松技師長補佐が「腸管嚢腫様気腫症により腸重積をきたした一例」と題し症例報告を行いました。腸管壁の粘膜下、または漿膜下に多発する含気性嚢胞状の腫瘤性病変を形成する希な疾患であり、今後の日常業務において鑑別診断として認識しておかなければならない症例であり、スキルアップに繋がる症例報告でした。
4月9日(火)、月例勉強会を開催しました
4月9日(火)、月例勉強会が開催され、診療放射線技師18名と放射線科医師1名、救急看護師14名が参加しました。
1題目は、前島技師が頭部3D-CTAの撮影方法について解説し、検査の流れに沿い写真などを混じえながら操作方法や注意点、簡単な3D画像の作成方法について説明がありました。時間外にもオーダーされることが少なくないため、CT担当者以外にとって今後の業務に役立つものでした。
2題目は、第一三共株式会社の佐々木氏により造影剤の副作用について解説があり、造影剤の種類とその違い、副作用の発生に関連する因子など詳しく知ることができました。造影剤による副作用の発生頻度は以前と比べ減少していますが、副作用が発生したときに迅速に対応できるように日ごろから準備しておくことの大切さを改めて確認しました。
今回は救急の看護部との合同の勉強会であり、それぞれの立場からの意見を聞くことができ良い刺激となりました。
3月12日(火)、月例勉強会を開催しました
3月12日(火)、月例勉強会を開催し診療放射線技師17名が参加しました。
1題目は、バイエル薬品の高橋氏が腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2012より、輸液による造影剤腎症の予防法を中心に解説しました。造影CT検査に直接携わる我々にとって知っておかなければならないCIN予防法の知識を再確認できました。
2題目は、野末技師が腹部ダイナミックCTの撮像法について、撮像タイミングなど造影理論から実際のプロトコールまでを分かりやすく解説しました。最近、時間外においてもオーダーされることが増え、CT担当者以外には少々緊張する検査でありますが、理解が深まり今後の業務に活かせる会となりました。
3月1日(金)、第28回日本環境感染学会総会において和田技師が発表しました
3月1日(金)、パシフィコ横浜において第28回日本環境感染学会総会が開催され、当院からは看護師1名、臨床検査技師1名、薬剤師1名、診療放射線技師1名、事務職1名が参加し、和田技師がポスターセッションにて「ICTによる環境ラウンド」と題し発表しました。
当院の環境ラウンドが2011年から全職種で取り組む体制となり、他職種の参加により院内全体での連携が図られ環境改善への取り組みができたと報告しました。また、他職種の参加によって得られた結果として、薬剤師の加入による院内消毒薬の調製方法統一化や、スポンジの乾燥状態維持対策、放射線室における自主的な感染対策の工夫などの成果を上げ、病院全体に感染対策意識の大幅な向上がみられたと報告しました。
2月12日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
2月12日(火)月例放射線室勉強会を診療放射線技師16名と臨床検査技師3名の参加のもと、病院多目的室において開催しました。
第一部は胃癌の病理について細胞検査士の認定資格を有す臨床検査室植野技師長補佐より、胃癌の疫学、ピロリ菌検査、胃の解剖学、胃癌の肉眼分類毎の肉眼像・顕微鏡像等を交え、病理の基礎から専門的なことについて放射線技師にも理解しやすく解説していただきました。
第二部は胃癌健診専門技師の認定資格を有す加藤主任技師が、基本的な胃X線画像の読み方から分化型・未分化型のX線画像の特徴等について担当者以外の技師にも解りやすく解説しました。他の画像(CT/内視鏡/病理)との対比は全ての技師にとっても解りやすく、また今後の業務に大変役立つものでした。
1月12日(土)、第19回放射線技師のためのセミナーにおいて池谷技師が発表しました
1月12日(土)、静岡県放射線技師会事務所において、県技師会管理士部会主催による第19回放射線技師のためのセミナーが開催され、当院からは4名の診療放射線技師が参加しました。
会員発表の「RIS、PACSの更新経験」にて、池谷技師が「PACS更新経験」と題し会員講演を行い、当院で経験した画像情報システムの更新経験を紹介しました。また、他施設からはRISの更新の報告があり、大変貴重な経験談を聞くことができました。
同じシステムでもそれぞれの特徴があり、施設によって少しずつ違った運用がなされていることがよく分かり、当院でも参考にしていきたいと思います。
1月8日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
1月8日(火)、月例放射線室勉強会を診療放射線技師15名の参加のもと、病院多目的室において開催しました。
今回は、消化器領域、体表臓器領域の超音波検査士認定資格を持つ横田技師による、超音波室での日常業務から腹部におけるルーチン検査法までの紹介がありました。また、肝細胞癌、悪性リンパ腫、大腸憩室炎、偽膜性大腸炎等の症例を呈示し、超音波担当以外の技師にも分にかりやすく解説しました。
他のモダリティ画像との対比は全ての技師にとって今後の業務に大変役立つものでした。
2012年の勉強会・研修会
12月18日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
12月18日(火)、病院多目的室において月例放射線室勉強会を開催し、診療放射線技師17名が参加しました。
セッション1では山﨑技師(第1種放射線取扱主任者)により、放射線障害防止法の改正について放射線教育訓練を行いました。改正に伴い放射線治療装置の交換部品の一部が障防法の規制を受けるようになるため、施設としての対応について考えていかなければならないとのことです。
セッション2では「サーベイメータの原理と取扱い」と題し、日立アロカの大塚氏より、GM管及びシンチレーションサーベイメータの測定原理と操作説明がありました。診療放射線技師は放射線を取り扱う専門職として、サーベイメータの取り扱いに精通し、用途に応じたサーベイメータの選択や測定を正確かつ迅速に行えるよう研鑽に努めていきたいと思います。
12月15日(土)、第69回静岡県核医学談話会において山﨑技師が発表しました
12月15日(土)、静岡商工会議所において第69回静岡県核医学談話会が開催されました。
今回は講師を招いてのシリーズ勉強会、会員による撮像技術に関する意見交換等が行なわれ、山﨑技師が前回シリーズ勉強会の散乱補正、減弱補正について、当施設の最適補正値 μ値{attenuation correction(減弱補正)値}をファントムにて撮像、検討し「Chang法μ値の検討」と題して発表しました。
「SPECT画像は散乱線の影響が支配的であり、かつ収集条件、ファントム濃度、再構成条件など様々な影響を受けるため、μ値の設定は各自施設で評価検討する必要がある」と説明しました。
12月12日(水)、志太榛原地区診療放射線技師研修会が開催され、森室長が講演しました
12月12日(水)、志太榛原地区診療放射線技師研修会が、47名(当院からは17名)の参加のもと焼津市立総合病院において開催され、森室長が「ヨード造影剤安全使用の基礎の基礎」と題し講演しました。
ヨード造影剤における副作用の基礎的解説から、当院における安全使用の運用方法までを紹介しました。また、厚生労働省から出されたチーム医療の推進についての通知における放射線技師の役割についても、抜針の具体例を含め説明しました。
40年近くの歴史があり、施設間の垣根を越え、常に日常業務に直結した話題について研鑽するこの研修会の益々の発展を期待します。
12月8日(土)、第9回医療安全セミナーにおいて加藤技師が発表しました
平成24年12月8日(土)、静岡県放射線技師会事務所において第9回医療安全セミナーが開催され、当院からは6名が参加しました。
会員発表の「自施設であった事例報告」にて、当院より放射線室セーフティマネージャーである加藤技師が「当院における医療事故に対する取り組み」と題し事例報告を行いました。座長より当院の医療事故に対する取り組みは、組織としても病院全体としてもしっかりできており、よく努力されていると賞賛されました。
セミナー終了後も参加者とざっくばらんに意見交換ができ、各施設における医療事故の対策および再発防止策について様々な取り組みがなされていることを知り、今後の医療安全の活動に大変参考になりました。
12月8日(土)、森室長が静岡県病院薬剤師会主催のリスクマネジメント研修会において講演しました
12月8日(土)、静岡県病院薬剤師会主催によるリスクマネジメント研修会において、森室長が「CT検査におけるヨード造影剤の安全使用について」と題し講演しました。
CT装置の基礎から画像の供覧等、普段あまり接することのない内容に参加者は興味を示しているようでした。また、ヨード造影剤の安全使用についての運用方法やその根拠について解説しましたが、薬剤師にとって馴染みのない造影剤について、少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。
質疑応答では、放射性医薬品の取扱についてのディスカッションもあり、他施設の異業種の方と勉強する機会が得られ、大変有意義で貴重な研修会でした。
11月17日(土) 、第3回GE Discovery CT750HD 静岡ユーザーズミーティングにて佐藤技師が発表しました
11月17日(土) 、県内の同装置を保有する3施設の技師約20名が伊豆の国市の順天堂大静岡病院に参集し、第3回GE Discovery CT750HD 静岡ユーザーズミーティングが開催されました。今回は、「どう撮ってます?体部CTA撮影法(体から足まで)」をテーマに、当院からは佐藤技師が、胸腹部大動脈、肺動脈、下肢動脈、上肢シャントの3D-CTAの撮像法、造影法、画像表示法などについて報告しました。
同じ装置で同じ部位の検査であっても、各施設の特色があり大変参考になり、発表後のディスカッションでは活発な意見交換がされました。最後に会場となった順天堂大静岡病院CT室の見学をさせていただき解散となりましたが、他施設との交流でしか得られない刺激は、今後の業務に必ず役立つと感じました。
11月13日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
11月13日(火)17:20より病院多目的室において月例の放射線室勉強会が開催され、診療放射線技師21名が参加しました。
今回は、ICT(Infction Contorol Team)メンバーである和田技師により、
①「ノロウイルスによる感染性腸炎について」の講義と、
②「平成24年度第1回、ICT環境ラウンド」のうち、放射線室関連の結果報告
が行われました。
まず、11月から増加し始め、冬場が発症のピークとなるノロウイルスによる感染性腸炎について、特徴・症状・感染経路・予防策などが示され、少量のウイルスで感染が起こること、病院では感染者の排泄物や嘔吐物およびその乾燥飛沫によるヒトからヒトへの感染の危険があることを再認識しました。また、消毒用エタノールが無効なため、使用目的に応じた次亜塩素酸ナトリウム水溶液の希釈方法を確認しました。
次のICT環境ラウンドの結果報告に対しては、特に感染性廃棄物の分別方法について、出席者から詳細部分を確認する質問がなされ、改めて分別を見直すよい機会となりました。
10月18日・19日(木・金)、福島県の県民健康管理調査に参加しました
10月18・19日(木・金)福島県内において「県民健康管理調査」の甲状腺検査に廣澤技師が参加しました。福島県では、2011年3月11日に発生した東日本大震災に係る東京電力福島第一原子力発電所の事故による県内の放射能汚染を踏まえて、県民の将来にわたる健康管理を行い、県民の安全・安心を図ることを目的として、全県民を対象にした福島県「県民健康管理調査」を実施しています。子どもたちの健康を長期に見守るために、全国の医師・超音波検査士の応援のもと、2011年10月より甲状腺(超音波)検査を実施しています。
10月13日(土)、第56回超音波部会研修会において廣澤技師が発表しました
10月13日(土)静岡県放射線技師会事務所において第56回超音波部会研修会が開催され、当院からは3名が参加しました。
症例検討会をメインに研修会が行われ、当院より廣澤技師が「膵動静脈奇形の一例」と題し症例報告を行いました。稀な症例ですがドプラ法を利用することで拍動性血流を確認できることから、超音波検査は有用であると報告しました。また、他施設からも興味深い症例が報告され、活発な質疑応答が行われました。日常業務に大変役立つ内容であり、今後も積極的な参加をしていきたいと思います。
10月9日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
10月9日(火)、病院多目的室において月例放射線室勉強会を開催し、診療放射線技師17名が参加しました。
セッション1では山﨑技師(第1種放射線取扱主任者)により「被ばく線量リーフレットの読み方、見方」と題して、放射線教育訓練を行いました。静岡県核医学談話会作成のリーフレット「よくわかる!核医学検査の被ばく‐検査は怖くない?-」を使って、解釈の仕方や当院での被ばく線量の実際を再確認することができました。
セッション2では「心臓関連の基礎から血管撮影およびステントまで」と題し、アクセスの矢部氏より、心臓カテーテル検査や治療に関する説明がありました。カテーテル検査の基礎から、最新デバイスまでの多岐に亘るお話を聞かせていただき、理解を深めることができました。日々進歩する医療技術を理解していく事は大変重要な事であり、今後も実践していきたいと思います。
9月11日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
9月11日(火)17時30分から、病院多目的室において月例放射線室勉強会を開催しました。
始めに、感染制御認定臨床微生物検査技師でもある臨床検査室の栗田技師より、「診療放射線部門における感染予防対策」について講義をしていただきました。標準予防策から接触感染、飛沫感染、空気感染についての予防策までを身近な例をとおして大変わかりやすく解説されました。常に患者さんに接し、患者さんの触れた機器を扱っている放射線技師が、感染症を伝播させることのないよう、さらに確実な感染対策を実践するために大変役立つ内容でした。
次に、株式会社カイゲンの林下氏より、同社の新しいバリウム製剤についての説明がありました。撮影技術の向上に努めることは当然ですが、新に開発された製品情報を正確にキャッチ、比較し、患者さんが飲みやすく、病変が発見しやすい造影剤を選択できよう知識を深めることも大切であるので、貴重な情報を得る機会となしました。
9月1日(土)、第4回静岡県中部血管撮影研究会で佐藤技師が発表しました
9月1日(土)、静岡市立静岡病院において、第4回静岡県中部血管撮影研究会が開催されました。
施設紹介では当院から佐藤技師が心血管造影の技術について発表しました。また静岡市立静岡病院、静岡県立総合病院、藤枝市立総合病院の心血管造影技術についても聞くことができました。
今回は心血管撮影技術や患者さんへの被曝低減についてなど、普段接することのあまりない他施設の取り組みを聞くことができ、発表後は活発な質疑応答がおこなわれ、非常に有意義な会となりました。当院でも普段はあまり気に掛けなかった事などもあり、他院の技術の中で参考にできる事や、工夫できる点を検討・確認し、さらなる技術の向上につなげていきたいと思います。
8月21日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
8月21日(火)、病院多目的室において月例放射線室勉強会を開催し、診療放射線技師17名が参加しました。
セッション1では佐藤技師による「当院における心臓カテーテル検査」と題した発表がありました。9月1日に開催される静岡県中部血管撮影研究会にて発表予定の演題で、予定検査と緊急時での検査までの流れや診断・治療・解析に関する内容でした。発表後には血管撮影担当以外の技師から、被曝や造影剤、技師としての工夫できる点などの質問があり、活発な質疑応答が行われました。
セッション2では「放射線室のインシデントの分析」と題し、放射線室の医療安全についてのディスカッションが行われました。過去のインシデントの事例を解説・検証し、同じミスが二度と起きぬように全員で対策を検討しました。インシデントレポートの提出基準を再確認すると共に、レポートのあり方を再認識し、放射線室の安全意識を高めるよい機会になりました。
7月10日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
7月10日(火)17:30より病院多目的室において月例の放射線室勉強会が開催されました。診療放射線技師16名、放射線科医師2名、看護師4人、医療員1名が参加しました。
内容は、(株)協和発酵キリン 斎藤純生氏による『ボースデル内溶液10』についてと、『MRI装置を安全に取り扱うために』のDVD視聴を行いました。
ボースデル内溶液はMRCPを目的として世界で初めて開発された経口造影剤です。当院でも6月末より使用を開始しましたので、基本的な適応例や副作用・使用上の注意事項などの説明を受けました。最低限の服用量や造影CT検査時の飲水の影響など活発な質疑応答が行われました。
『MRI装置を安全に取り扱うために』のDVD視聴では、マグネットの安全性・傾斜磁場の安全性・RFエネルギーの安全性について研修し、他職種の方には再認識する良い機会になりました。
6月16日(土)、第55回超音波部会研修会で宿島技師が症例報告をしました
6月16日(土)、静岡済生会総合病院において、静岡県放射線技師会超音波部会主催による第55回超音波部会研修会が開催されました。今回はメーカー講演、症例報告3例、教育講演、特別講演の4部構成で行われ、当院からは3名が参加しました。
症例報告では当院の宿島技師が、「胆嚢奇形の一例」と題し、非常に稀な胆嚢の先天性形態異常症例(多発隔壁胆嚢)を報告し、合わせて胆嚢収縮試験の結果を発表しました。
次回、10月に開催される研修会での症例検討においても、当院から症例発表を行う予定です。
6月15日(金)、放射線室勉強会を開催しました
6月15日(金)、放射線室勉強会を開催しました。この4月に、日本腎臓学会・日本医学放射線学会・日本循環器学会共同による「腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2012」が作成されたのに伴い、急遽、今週2回目になる勉強会開催となりました。
第一三共株式会社の佐々木氏を講師に、放射線技師、放射線室看護師、総勢23名が参加しました。また、放射線科医もオブザーバーとして
参加していただきました。ガイドラインの主要な部分を抜粋し、復習の意味も込められた今回の研修は、実際にヨード造影剤を扱う現場にとって大変有意義でありました。
6月12日(火)、月例放射線室勉強会を開催しました
6月12日(火)、月例放射線室勉強会を23名(放射線技師17名、放射線室看護師4名、放射線科医2名)参加のもと開催しました。
今回は2部構成で行い、セッション1では、宿島技師による「胆嚢奇形の一例」と題した発表がありました。6月16日に開催される静岡県放射線技師会超音波部会研修会にて発表予定の演題で、胆嚢奇形のなかでも極めて希な「多発隔壁胆嚢」の症例報告でした。発表後には放射線科医にもコメントをいただき、質疑応答も活発に行われました。
セッション2では、テルモ株式会社の野口氏による「MRI用造影剤 NSFと最近の話題」と題し、CKDからキレート剤とNSFの発症の関係についてまで報告がありました。当院においてもガドリニウム造影については、eGFRにて腎機能評価を行っていますが、再認識する良い機会になりました。
6月9日(土)、出前講座「ふれあい しまだ塾」が開催されました
ボランティア団体 島田市金谷コスモスの会から、放射線の基本的なお話から医療における放射線の使われ方などについて伺いたいとの要請により、6月9日(土)、金谷公民館・みんくるにおいて、「放射線検査の種類と被ばくについて」と題し、市政出前講座「ふれあい しまだ塾」の講座が開催されました。
当日はあいにくの天候にもかかわらず、30名弱の参加のもと、森、秋山、榑松が、放射線や被ばく、放射線検査等についてお話をさせていただきました。放射線室への出前講座の依頼は今回が初めてであり、戸惑うこともありましたが、昨年の地震、津波による福島原発事故による放射線被ばくの不安や、医療被ばくにおける影響等、市民の関心の高さがうかがえました。
職名 |
氏名 | 所属学会 | 学会認定及びライセンス | 院外活動 |
診療技術部長 診療放射線室室長 |
森 佳久 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 日本放射線公衆安全学会 日本医用画像管理学会 |
臨床実習指導教員 放射線管理士 放射線機器管理士 医用画像情報管理士 AHA・BLS |
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診療放射線室技師長 | 秋山 清純 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 日本放射線技術学会放射線治療分科会 医療放射線防護連絡協議会 |
第1種放射線取扱主任者 放射線管理士 放射線機器管理士 医用画像情報管理士 放射線治療専門技師 放射線治療品質管理士 AHA・BLS |
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診療放射線室技師長補佐 | 榑松 文孝 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 日本消化器がん検診学会 日本消化器がん検診精度管理評価機構 |
日本消化器集団検診学会胃がん検診専門技師 臨床実習指導教員 放射線管理士 放射線機器管理士 胃がんX線検診読影部門B資格 AHA・BLS |
静岡県放射線技師中部地区会長 静岡県放射線技師会医療安全推進委員 |
福島 知之 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 日本超音波医学会 |
超音波検査士(消化器領域) 超音波検査士(体表臓器領域) 臨床実習指導教員 放射線管理士 ICLS |
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中道 善章 | 日本診療放射線技師会 日本磁気共鳴医学会 |
Ai認定診療放射線技師 日本磁気共鳴専門技術者 AHA・BLS |
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宿島 久志 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 日本超音波医学会 |
超音波検査士(健診領域) 超音波検査士(消化器領域) 超音波検査士(体表臓器領域) 超音波検査士(泌尿器領域) 臨床実習指導教員 放射線管理士 放射線機器管理士 医用画像情報管理士 AHA・BLS |
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白井 真理 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 日本放射線技術学会放射線治療分科会 日本放射線技術学会撮影分科会 日本放射線腫瘍学会 日本医学物理学会 日本磁気共鳴医学会 |
第1種放射線取扱主任者 放射線治療専門技師 放射線治療品質管理士 マンモグラフィ検診撮影技術認定技師 臨床実習指導教員 放射線管理士 放射線機器管理士 医用画像情報管理士 AHA・BLS |
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畑 利浩 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 日本磁気共鳴医学会 日本アイソトープ協会 |
第1種放射線取扱主任者 放射線管理士 放射線機器管理士 日本磁気共鳴専門技術者 AHA・BLS |
静岡県循環器画像研究会世話人 |
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渡辺 建彦 | 日本診療放射線技師会 | 医用画像情報管理士 |
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鈴木 清孝 | 日本診療放射線技師会 | 放射線管理士 放射線機器管理士 ICLS |
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加藤 和幸 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 日本放射線技術学会放射線治療分科会 日本消化器がん検診学会 日本消化器がん検診精度管理評価機構 |
日本消化器集団検診学会胃がん検診専門技師 放射線管理士 放射線機器管理士 胃がんX線検診読影部門B資格 AHA・BLS |
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横田 政則 | 日本診療放射線技師会 日本超音波医学会 |
超音波検査士(消化器領域) 超音波検査士(体表臓器領域) AHA・BLS |
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野末 恭弘 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 |
MRI検査技能検定 医用画像情報管理士 X線CT認定技師 AHA・BLS |
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山﨑 俊樹 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 日本放射線技術学会放射線治療分科会 日本アイソトープ協会 |
第1種放射線取扱主任者 放射線治療専門技師 放射線治療品質管理士 AHA・BLS |
静岡県核医学談話会世話人 | |
和田 一也 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 日本消化器がん検診学会 日本環境感染学会 |
マンモグラフィ検診撮影技術認定技師 医用画像情報管理士 胃がんX線検診読影部門B資格 AHA・BLS |
静岡県放射線技師会選挙管理委員 | |
池谷 正治 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 |
医用画像情報管理士 ICLS |
静岡県放射線技師会管理士部委員 静岡県放射線技師会学術委員 静岡県血管撮影研究会幹事 |
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鈴木 陽一郎 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 |
AHA・BLS |
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大井 秋子 | 日本診療放射線技師会 日本超音波医学会 |
超音波検査士(体表臓器領域) 超音波検査士(消化器領域) マンモグラフィ検診撮影技術認定技師 AHA・BLS |
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廣澤 和美 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 日本超音波医学会 日本消化器がん検診学会 日本乳癌検診学会 |
超音波検査士(消化器領域) 超音波検査士(体表臓器領域) マンモグラフィ検診撮影技術認定技師 AHA・BLS |
||
鈴木 邦幸 |
日本診療放射線技師会 | ICLS | 静岡県放射線技師中部地区会幹事 静岡県放射線技師会災害対策委員 |
|
山中 一仁 | 日本診療放射線技師会 | AHA・BLS |
||
佐藤 正和 | 日本診療放射線技師会 日本放射線技術学会 |
AHA・BLS | ||
前島 由佳 | 日本診療放射線技師会 日本超音波学会 |
第1種放射線取扱主任者 マンモグラフィ検診撮影技術認定技師 AHA・BLS |
静岡県放射線技師会超音波部会委員 | |
小島 優芽 | 医学物理学会 | 医学物理士 第1種放射線取扱主任者 マンモグラフィ検診撮影技術認定技師 医療情報技師 |
■検査件数
文責 診療放射線室
最終更新日 2018-04-16