臨床検査室

◆◇睡眠時無呼吸検査とは◇◆

睡眠時無呼吸症候群の検査です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠中に何度も呼吸が止まった状態(無呼吸)が繰り返される病気です。

いびきや不眠、夜間睡眠中に目が覚めたり(夜間の途中覚醒)、起床時の頭痛、日中の眠気などの症状があります。また、高血圧の他、不整脈などの循環器系の障害、呼吸器系の障害などの合併症を引き起こすこともあります。そのうえ、日中の眠気のために居眠り運転による交通事故などを起こしやすく、治療をせずに放置しておくと、生命に危険が及ぶ場合もあります。
適切な検査とそれぞれの患者さんに応じた治療が必要です。

◎何がわかるのか・・・
当院では睡眠時無呼吸症候群の簡易検査として携帯型検査装置を使い、家で検査をしていただけます。
夜間睡眠時の酸素飽和度、気流、いびきを測定し、酸素飽和度の低下を伴った呼吸イベント(無呼吸・低呼吸)を見ることが出来ます。
睡眠1時間あたりの無呼吸・低呼吸の指数 AHI、睡眠中の最低酸素飽和度のパーセントで重症度を判定します。

睡眠時無呼吸症候群の重症度
* *AASM:アメリカ睡眠医学会/日本睡眠学会の基準**

  AHI 眠気
正常 ~5
軽症 ~15 あまり集中していないときに思いがけない眠気や気づかずに眠ってしまうエピソードが起こる。(テレビを見ているときや読書、乗客として旅行をしているときなど)
中等症 ~30 多少集中が必要なときに思いがけない眠気や気づかずに眠ってしまうエピソードが起こる。(コントロール不能な眠気がコンサート、会議、発表などに参加しているときに起こる)
重症 30~ かなり集中を必要とする活動時に眠気や気づかずに眠ってしまうエピソードが起こる。(コントロール不能な眠気が食事中、会議中、歩行中、運転中などに起こる)

Sleep-Related Breathing Disorders in adults: Recommendations for Syndorome
Definition and Measurement Techniques in Clinical Research
The Report of an American Academy of Sleep Medicine TaskForce SLEEP 22(5) 1999

**睡眠呼吸障害研究会の基準**
正常 軽症 中等症 重症
AHI<5 5≦AHI<15 15≦AHI<30 30≦AHI

成人の睡眠時無呼吸症候群 診断と治療のためのガイドライン
編集:睡眠呼吸障害研究会 2005 第1班 P.25

AHIが15以上の場合はPSG(ポリソムグラフィー)検査をおすすめします。
患者さんと相談の上、主治医が判断してくれます。

◎実際には・・・
検査機器は小さく、酸素濃度を測定する為のSpO2センサと鼻カニューレを装着していただきます。寝る前にご自分で装着していただくことになりますが、装着方法や検査の説明は検査室で一緒に装着の練習をしながら行いますので、安心して検査を受けていただけます。

sas1.pngSpO2センサ(薬指の青いもの)と検査機器(手首に装着)と鼻カニューレ


sas2.png鼻カニューレは耳にかける。


sas3.png鼻カニューレはあごの下で固定する。


sas4.png鼻カニューレ装着完了時

翌日、起床後検査終了となります。SpO2センサと鼻カニューレをはずし機器と一緒に全て袋に入れ病院へ返却に来ていただきます。
返却の時間は基本的には午前中にお願いしたいのですが、どうしても午後になってしまう場合は事前にご相談下さい。

記録されたデータは解析装置を使用して当院で臨床検査技師が解析し、主治医に報告しています。
患者さんには主治医から結果の説明があります。

◎注意事項は・・・
検査機器などが入った袋の中に操作ガイドが入っています。その操作ガイドを見ながら検査室で練習していただいた様に装着してください。
装着後、トイレなどで起きたときもそのまま外さないで付けたままにしてください。

◎こんなときどうしたら・・・
Q)すぐに眠れない
A)無理に眠ろうとせずに自然に眠くなったときにお休みください。

Q)寝返りを打ちたい
A)普段通り寝返りを打っても大丈夫です。

Q)鼻のカニューレなどがどうしても苦しい
A)どうしても苦しいなど検査機器をつけていることが困難な場合は、機器を外してください。
次の日に検査機器を病院に返却していただいたときに、お話を伺います。

文責 臨床検査室
最終更新日 2014-10-03