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漢方内科

当院の漢方診療は、総合的内科診療を背景に院内の各診療科の専門領域の医師や、地域の医療施設と連携して行います。

 急性で重症の病気には現代医学的治療法により病気の経過を改善することがはかられています。一方、漢方治療は急性期には向きにくいものの、ひとり一人の患者さんを全人的に診て柔軟に対応できる長所を持っています。そこで軽症の病気や慢性病の治療には漢方治療を取り入れることによって、クォリティー・オブ・ライフ(生活の質)の向上が期待できます。DSC_0006.jpg
 最近、各地の公的病院や大学病院でも漢方の診療科が設置されるようになりましたが、現代医学の高度先進的医療の発達も念頭において院内の各診療科の専門領域の医師と連携することが望ましいと言えます。さらに漢方診療に携わる医師自身が漢方医学のみならず、現代医学における総合的内科診療を背景に、信頼できるチーム医療を作り上げる必要があります。また厚生労働省で医療機関の標榜診療科名の見直しが行われ、平成20年から「漢方内科」を表示することが認められるようになりました。
 そのようなことで、平成21年4月から当院に漢方内科が開設されました。患者さんのお役に立ち、急性期とともに慢性期にも強い若手医療人の養成を行いながら地域医療に貢献します。

■漢方内科診療の対象となる患者さん
 基本的に内科診療です。①慢性病に漢方治療の追加で効果を高めたい場合、②高齢者でいろんな症状を伴っている場合、③いろいろな症候があって対応科が定まらない場合、④心身両面にわたる症候を持つ場合などで、漢方治療をご希望の患者さんが対象です。必要があればご相談のうえ現代医薬も併用したり、他科の紹介も行います。病状によっては精査が必要な場合があります。

■急性期と慢性期
 軽症の場合、たとえば、かぜ症候群などは漢方治療のみでも対応可能ですが、急性で重症の病気には現代医学的治療法により病気の経過を改善することが必要です。急性期がやや安定し、長期的な治療計画に移行する慢性期医療の際には、そろそろ漢方治療を取り入れる時期でもあります。

■エキス剤と煎じ薬
 本来の漢方薬は煎(せん)じ薬が原則ですが、近年は一定の規格により品質の管理されたエキス剤が普及しています。もちろん煎じ薬を構成している生薬も規格をパスしたものが使われます。煎じ薬も保険が効きますが、在庫を準備し調剤に応じられる薬局があまり多くないのが現状です。煎じ薬はいわばコーヒー豆から煮だして煎(い)れるコーヒーで、エキス剤はインスタントコーヒーに例えられます。エキス剤は忙しい現代人には便利です。
 多くの漢方薬はおなかのすいた時に服用すると効果的であると昔から言われていますが、人によっては空腹すぎると服用後にお腹が張った感じがすることもあります。昼間は仕事があわただしく服用がとんでしまう患者さんもおられます。そこで当科では1日3回、朝、夕の食前または食後と、寝る前の服用をおすすめしています。漢方薬をのんですぐに食事をとってもかまいません。

■併用薬について
 漢方薬と現代医薬の併用は基本的に差し支えありませんし、さらに良い治療効果が得られることが期待できます。まれに不都合な相互作用を生じることもありますし、重複を避けるためにも、よその医療施設で受診中のかたは併用薬について担当医や薬剤師にご相談ください。

職名 氏名 卒業年 学会専門医資格等 備考
医長 鈴木大輔 H17

日本内科学会認定内科医
認知症サポート医
rt-PA適正使用講習会受講済 

総合診療科(物忘れ外来)兼務

医長 山崎玄蔵 H19

人間ドック学会人間ドック健診情報管理指導士

糖尿病・内分泌内科兼務

非常勤 小野孝彦
S57

日本東洋医学会認定漢方専門医・指導医・代議員
静岡県部会長
日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医
日本腎臓学会認定専門医・指導医・法人評議員
日本高血圧学会認定専門医・指導医
日本透析医学会専門医・指導医
日本医師会認定産業医

【専門】
漢方医学、総合内科、腎臓病・高血圧、産業医学

【所属学会】
日本東洋医学会、和漢医薬学会、日本内科学会、日本腎臓学会、日本高血圧学会、日本循環器学会、日本透析医学会、アメリカ腎臓学会、国際腎臓学会

【研究連携】
静岡県立大学客員教授
名古屋市立大学客員教授








午前   8:00~11:00
大瀬
小野/第1・第3・第5
 鈴木/第2・第4

午後   山崎 小野/第1・第3・第5



2011年

Masayuki Kitamoto, Kozue Kato, Akihisa Sugimoto, Hisayo Kitamura, Kazuhide Uemura, Toshiya Takeda, Chunmo Wu, Fumiaki Nogaki, Tatsuya Morimoto, Takahiko Ono. Sairei-to ameliorates rat peritoneal fibrosis partly through suppression of oxidative stress. Nephron Exp Nephrol 2011;117:e71-e81
(Nephron Exp Nephrol誌における論文、北本将幸 他、小野孝彦責任著者:腹膜線維化モデルにおいて、柴苓湯が酸化ストレスを抑制するとともに線維化を改善することを報告)

2010年

ラジオNIKKEI 短波放送「腎領域と漢方医学」シリーズ (各 20時25分〜20時40分)

第4回 1月20日 高血圧を伴った慢性腎臓病 (CKD)に対する漢方治療の基礎と臨床
第5回 2月17日 腹膜透析時の腹膜線維症対策の展望、基礎研究の成果から
第6回 3月17日 慢性腎不全と透析療法中の随伴症対策

Takahiko Ono, Kohei Kamikado, Tatsuya Morimoto: Protective Effects of Shichimotsukokato on Anti-Thy-1-Induced Irreversible Nephritis in Rats. 43nd Annual Meeting, Renal Week 2010, Am. Soc. Nephrol. (Denver, USA), November 20, 2010
(2010年11月に開催された米国腎臓学会において、七物降下湯がラットの不可逆進行Thy-1モデルにおいて、血圧を安定化させ、組織障害を改善させたことを報告)

文責 漢方内科
最終更新日 2017-06-05